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森高千里再評価の謎を追う【2015年5月号第2特集】

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誰も語らないから松本亀吉が本気で寸評する! 森高千里のセルフカバー動画50本レビュー――森高千里再評価の謎を追う【4】

――森高千里が、2012年よりYouTube上にコツコツとセルフカバー曲をアップし続けているのを知っているだろうか? 最終的には200曲が上げられるというが、著書『歌姫2001』(太田出版)などで知られる松本亀吉が、4月9日現在までに公開されている165曲の中からいろんな意味で聴く・見るべき50曲を厳選し、レビューする!

森高千里の200曲セルフカバー企画2012年7月23日に「SWEET CA

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すべてのアイドルは森高に通ず!三要素に見る“始原”としてのモリタカ論――森高千里再評価の謎を追う【3】

――1986年夏、森高千里がデビューした。それ以降の華々しい活動については【1】 【2】までで説明してきた通りだが、そんな森高が、以降のアイドルのあり方を規定したということをご存じだろうか? アーティスト化、エロティシズム、そしてヘタウマ。3つの要素から考察する画期的な森高千里論!

 AKB48が緩やかな下降線を描き始めた。モーニング娘。の道重さゆみは卒業し、Berryz工房は活動停止、10月末

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絶妙なバランスがイズムを加速 ようやく時代が追いついた!?森高千里の“時を超越した”歌詞分析――森高千里再評価の謎を追う【2】

――「私がオバさんになっても」「渡良瀬橋」「二人は恋人」「雨」など、多くのヒット曲を持つ森高千里。その多くで評価されてきたのは、彼女の世界観が色濃く反映された“歌詞”。アイドルとしてデビューした森高が、男性のみならず同性のハートをわしづかみにした要因は、どんなところだったのか?

 田拓郎が「先代のミュージシャンたちが築き上げてきた詞の世界観を、一瞬で崩壊させた」という言葉を吐いたほど、森高千里が

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