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再始動で見えたハイスタの"失敗"【2017年1月号第2特集】

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記事一覧

海外進出とヘタな英語歌詞がパンクの衰退化を招いた!? ハイスタが後続バンドに与えた英歌詞の実力

――海外でも人気を博していたというハイスタだが、その英語はお世辞にもうまいとはいえない。それでも、ファンやフォロワーのバンドは今なお彼らを神聖化し、「ハイスタの歌詞は簡単でわかりやすいから刺さるんだ」と語る。そんな、ハイスタが与えた中学英語の衝撃と、その罪とは?

ハイスタの初期のアルバム2枚をプロデュースしたNOFXのファット・マイク(写真中央)。彼の協力がなければ、ハイスタの海外進出は考えられ

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【磯部 涼×矢野利裕】ハイスタはZeebraに追い越された!? メロコアが日本語ラップに”劣る”理由

――ハイスタが牽引したメロコアは衰退した一方、日本語ラップは若者が享受している文化のように見える。なぜ、このように”差”が生まれたのか──。本誌で「川崎」を連載する音楽ライター・磯部涼と、『SMAPは終わらない』(垣内出版)の著者で日本語ラップにも造詣が深い批評家・矢野利裕が、両文化について徹底討論!

ご存じ、ZeebraをフィーチャリングしたDragon Ash「Greatful Days」。

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メロコアのライブ会場はロートルばかり!? 爺パンクスの墓場に……ハイスタの文化的功罪

――今秋、ハイスタの新譜「ANOTHER STARTING LINE」発売のニュースが飛び込んできた。しかし、彼らの全盛期にあたる16年前とは、音楽業界の状況はずいぶんと変わってしまった。街にはダンスミュージックがあふれ、バンド活動の要であったCDのセールスは落ち込む一方。若い世代には、そもそもハイスタやメロコアの存在さえピンとこない状況だ。彼らが牽引していたメロコアは、過去のものとなってしまった

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