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小池&都ファの報道モンダイ【2018年1月号第2特集】

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記事一覧

公約に掲げた条例制定の大半は未実現――「受動喫煙防止」だけじゃない小池都政が目指す条例制定の動き

都政で今、最も注目を集めているのが、受動喫煙防止条例の制定への動きだ。小池都知事は、9月8日の定例会見で、東京五輪を見すえて受動喫煙防止条例を制定することを表明している。これらを踏まえ本稿では、「条例」の観点から、小池都知事と都民ファーストの会の動きを精査していく。

『受動喫煙の環境学―健康とタバコ社会のゆくえ』(世界思想社)

 東京五輪の開催に向けてさまざまな対策が進む東京。その中では「受動

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結局、自民党と手を組むハメに?――メディアは都知事の味方か敵か? 都議会・都庁職員との攻防史

ここまでは都庁報道の問題とスキャンダルが噴出する都知事の関係、さらには歴代都知事が記した本から知事本人、都議会、そして都政を見てきたが、ここでは報道を含む世論の動きをひもといてみたい。小池知事はなぜ人気が大暴落したのか? その答えはメディアが先導する世論の動きにあるのだろうか?

(絵/小笠原 徹)

「小池都知事は女性初の都知事として歴史に名前を刻むことは間違いないですが、政策的に何かを成し遂げ

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俺の政策ドヤ!から恨み節まで東京都知事本比べ読み……“東京都知事”本を読んでみた

前記事「『青島石原猪瀬は膿』と舛添が怨嗟の念!小池百合子は都知事本に何を描くか!?」で触れた都知事本7冊を、知事本人のプロフィールと合わせて紹介!

『都知事失格』
小学館(2017)

タイトルが逆説的に示しているが、これほどまでに恨み節や言い訳がましい都知事本は珍しい。「都庁は不思議の国だった」と連呼し、マスコミからのバッシングなどを痛烈に批判。疑問視された公用車使用について「まず『別荘』がイ

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「青島石原猪瀬は膿」と舛添が怨嗟の念!小池百合子は都知事本に何を描くか!?

歴代の都知事たちは、自分たちの政策をどう考え、どう評価したのか。美濃部以降の歴代都知事が自らしたためた都政に対する書籍“都知事本”では、前任者・後任者へのディスや己の政策へのドヤ顔などが満載だ。まだ就任したばかりの小池百合子も早速出版している都知事本を読み比べしてみよう。

『都知事―権力と都政』(中央公論新社)

 東京都知事は全員、本を出している。本稿で調べてみるまで、そんなことを考えたことも

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都知事のスキャンダルが頻出するワケ――小池と都ファの報道モンダイ

「日本初の女性総理」を目前にしながら、みずからの失言により急転直下、10月の衆院選で惨敗を喫した小池百合子東京都知事と、彼女が率いる都民ファーストの会、そして希望の党。そこには何があったのか。その背景に、東京都政という“魔窟”の存在がありはしまいか――。歴代の東京都知事と都政の歴史を追いながら、その問題点に迫る!

『〝小池〟にはまって、さあ大変! - 「希望の党」の凋落と突然の代表辞任』(ワニブ

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