岸田繁が寄贈したアンプは修理中…京都音楽の代表的バンド・くるりを生んだ軽音サークルの現在

――立命館大学の音楽サークル、ROCK COMMUNEはくるりが在籍していたことで知られる。そんなサークルの今の様子を確かめに行ってみた。

ROCK COMMUNEの練習場の様子。

 くるりやキセル、ママスタジヲらを輩出した立命館大学の軽音サークル、ROCK COMMUNE。練習場がある学生会館を訪ねると、部長の市川駿汰さん(3年生)が話を聞かせてくれた。

「今、部員は約25人、バンドは15組程度ですね。70~80年代の音楽をルーツとする日本語のギター・ロック・バンドが多いかな。基本的にはみんなオリジナル曲をつくっています」

 つくった曲はどう披露するのか?

「定期演奏会などの行事を拠点としてライブをしていますが、立命館大のスペースで地方のバンドも呼んで自主イベント〈立命企画〉をやったり、11月の学園祭では京都のインディ界隈で活躍するバンドを招いて無料イベントを主催したり。この10年くらいは、各バンドの曲を集めたオムニバスCDを毎年出していますね」

 ただ、次のような悩みもあるという。

「新入生の勧誘に苦労していますね。SECOND ROYALから作品を出しているshe saidとか、少年ナイフとUKツアーをしたおとぼけビ~バ~とか、ちょっと上の代がインディ界隈で有名になってはいるけど、くるりがいた時代は部員が100人を超えていたとか」

 そのくるりの痕跡が練習場にあった。

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