見出し画像

目刺

芥川龍之介の句
「木枯らしや目刺にのこる海の色」

房総半島だろうか

真鰯の肌の色
生き生きと泳ぐ冬の海

腹から染み出る脂に
小さな炎があがり

臭い煙が立ち昇る
下町の台所

干物の侘しさは
どこか梅にも似る

早春の風物詩

玄関に飾る
鰯の頭と柊の葉

受験シーズンで
忙しない家庭にも

必ず存在する風情
自然の営み

それを愛でたい

自然からの贈り物

2.2

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?