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私たちのエコロジー:地球という惑星を生きるために

森美術館開館20周年記念展。
半年開催していて今週最後にぎりぎり飛び込んだ。

コンセプトも展示内容も見応えはあったが、どうもすっきりしない。
自分なりに検証したい。

社会課題に正面から取り組むモダンアートは、同時代性で疏まられる。ニュースで取り上げられ、一瞬で消えていく情報消費。アートは遺すことに意義がある。

人という生物が何を求め、自我に何ができるのか。生物学なのか人文学なのか。

歩いている間にも、これを最新の建築技術の53階で観ている自分に違和感しかなかった。いろんなことが言い訳にしか聞こえない。
特に映像に頼る作品には、観ながら戦慄を覚えた。なぜ本物の土や水や空気を使わないのだろう。
観に来ている半数以上が明らかに外国人だった。これもなんだかなあ、という思いだ。

最後にコンセプトを抜粋して紹介する。これ自体はとても素晴らしいことだと思う。

国内外のアーティスト34名による歴史的な作品から新作まで多様な表現約100点を、4つの章で紹介します。第1章「全ては繋がっている」、第2章「土に還る」、第3章「大いなる加速」、第4章「未来は私たちの中にある」。
本展のタイトル「私たちのエコロジー:地球という惑星を生きるために」は、私たちとは誰か、地球環境は誰のものなのか、という問いかけです。人間中心主義的な視点のみならず、地球という惑星を大局的な視点から見渡せば、地球上にはいくつもの多様な生態系が存在することにあらためて気付くでしょう。

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