塩田千春展:魂がふるえる

入ってすぐのところにある、最初の展示。手と針金の作品を見た瞬間から「あ、これはだめだ」と直感した。これは気持ちごと引っ張られるやつだと直感した。
(以下、展示内容を含むのでご注意ください)

 
 美術館に行く習慣はもともとなかった。ただ、別件で東京へ行くことがあり、その直前にこの展示があることを知り、なんとなく軽い気持ちで(時間を潰す程度の軽い気持ちで)足を運んだ。なんて軽率、浅はかだったんだろ

もっとみる

圧巻のインスタレーション、塩田千春展

「魂がふるえる」(英語:The Soul Trembles)と題された、ドイツをベースに活躍している日本人アーティスト塩田千春さんの大規模な個展が森美術館で開催されていたので見てきました。

著作権に引っ掛かるビデオ作品以外は殆どが撮影可能だったで、あれこれ夢中になって撮影していました。多少、駆け足気味でしたが、それでも気がつくとたっぶり1時間以上は過ごしていました。

絵やオブジェクトも多数展示

もっとみる
スキありがとうございます!今日もいい日でありますように!
31

Day One | “帰りたいのに、帰って見ればそこは自分の居場所ではないことに気づく”いつかの彼女の言葉に息をのむ。

夏休み1日目。
塩田千春展:魂がふるえる | 森美術館 - MORI ART MUSEUMを見て来た。

これは旅の出発前にどうしても見ておきたかった展覧会だった。

私が初めて彼女の作品を見たのは、まだ学生の頃
愛知で見た「蜘蛛の糸」展。

今回の展示のフライヤーを数ヶ月前に発見した瞬間、“糸”という素材でこれだけのインパクトと、アイデンティティを出せるなんてと絶句した。

数日前、クリスチャン

もっとみる

今、この時だけの美術館

森が美術館だとすると、雨の日は特別なフェア(?)の日であるようです。雨の日は空気が澄み、色々なものを洗い流してくれています。 雨粒が光り、連なっている様子は、トマトやマスカットの実がたわわに実っているようでももあります。 豊かな景色ですね。

カメラで景色を撮るのもいいのですが、白い枠を持って出かけてみましょう。 その白い枠を、気になった景色にはめてみるのです。 大きなものでも小さな世界でも構いま

もっとみる

塩田千春展 魂がふるえる

ベルリンを拠点に活動する、塩田千春さんの集大成展示。
無数の黒と赤の糸を張り巡らせた、インスタレーション。
一本一本の糸のテンションが、観る人の感情を揺さぶる。
とにかく、現場に来て観て欲しい。

森美術館(六本木ヒルズ森タワー53階)
2019.6.20(木)~ 10.27(日)

では、また。

もっとみる

撮って、シェアする展覧会

森美術館で「塩田千春展:魂がふるえる」を見る。

赤い糸を張り巡らせた部屋。

繭の中で目覚めを待つ、胎児のような気持ちになる。

黒い糸を巡らせた部屋。焼け跡のピアノ。

死と再生のあわい。

この芸術家は生きるために、作品を創らずにはいられなかったんだろうな。

展覧会では、お客さんが思い思いに写真や動画を撮っている。

ここ2年くらいで急に、写真を撮ることのできる展覧会が増えた。

撮るだけ

もっとみる

裸になれなかった私|塩田千春展 in 森美術館

私は芸術家にならなかった。

昔から絵を描くことが好きで、高校から美術科に通い、美術大学で油画を描き、22歳くらいまで自分は作品でごはんを食べる人になるのだと信じていた。

でも、

「あれっ?」

おかしいな。

ぜんぜん裸になれない。

描きたくてしょうがない気持ちとか。ふつふつ湧いてくる創作意欲とか。急にやってくる不思議な言葉たちとか。つくるための衝動は、それなりにあるように思う。なにより、

もっとみる
スキありがとうございます!素敵な1日になりますように。
3

1999ベルリン→2019東京

「魂がふるえる」。
このタイトルは、決して大げさではない。森美術館で開催されている「塩田千春展:魂がふるえる」を鑑賞した感想だ。最初の部屋に入った瞬間思わず「あっ」っと声を出した。

塩田さんは1972年生まれ、私は1974年生まれ。ほぼ同世代と言っていい彼女の作品を、1999年のベルリンで観た。その時、私はぼんやりとベルリンで過ごしていて、彼女の作品は美術館に展示されてた(…はず、そう記憶してい

もっとみる

この糸を断ち切りたい。

美術関係者の評判がとてもよく、興味を持った「塩田千春展 魂がふるえる」。

出迎えてくれた繊細な像や、絵画に直接縫い込まれた赤い糸を見て、「つながり」を感じてほんのり心が温かくなりました。

が。その後の圧倒的な「生」「魂」「存在」を突き付けられるような存在感にやられて、途中からはパンチドランカーのようにフラフラに。

つながりなんて、生易しいもんじゃない。
お前は生きるということをどう考えている

もっとみる