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現場大好きプロデューサーが紐解く事例 ー前編ー

はじめに

こんにちは! CXプロデュース本部のプロデューサー倉持です。

ここ数年、イベントや撮影といった制作の仕事を担当して、自分なりに案件の進め方や考え方、癖といったものが見えた気がします。

今回は、僕なりのクリエイティブプロデュースについてもお話しさせてください!そして、事例を見ながら、「ここが肝になりそうだ!」「こうなってたのかな?」という、僕なりの視点・解釈を交えながらご紹介していきます!


クリエイティブプロデュースとは

僕にとってクリエイティブプロデュースは、誰かのイメージ / 思いを整理しながら最適なメンバーとカタチにすること。だと思ってます。
クライアントさんや代理店のみなさんが考えていることを、僕らが1つ1つ整理しながら、アウトプットとしてカタチにしていく。もちろん1人ではできないので社内やパートナー企業のみなさんと取り組んでいくことだと思っています。

カタチにする上で意識しているのは、推進することです。
案件をただ進行していくのではなくて、推し進めていく。「推す」には「突き詰めて考える」「あることを根拠にしてほかを判断する」という意味があります。

その案件でやるべきことを突き詰めて、考え判断しながら前へ前へ進行していく。
プロジェクトメンバーのみなさんが、進め方に悩んだり止まってしまうような内容でも、ゴールや納期は決まっているので、旗を振りながら、推し進めていく。
「推し進める」を名詞化にすると「推進」。これを知ったとき言葉って奥が深いなって思いました。

「推進」をもう一歩紐解くと、具体的にはこれらのことかなと考えています。
 ・プロジェクトの情報を整理する / 紐解き分解する
 ・今後起こりそうなことを、とにかく多角的に想像する
 ・気になる点は調べる / 関係各所に聞く

上記のことを高速回転で実行していく。自分自身がイメージできるレベルまで解像度をあげていく。
「多角的に想像する」という部分には、プロデュースする上でのリスクヘッジ・表現や手法の品質管理という意図も含まれています。
これらが推進するために大切にしていることです。

またイベント本番時や撮影現場であれば、ノリとカンとテンションで推進していくことを大切にしています。

良くも悪くも現場には現場の風が吹くので、トラブルが発生しても、またその事態が変わっていることもあるので、心に余裕を持って現場は乗り越えてます。

どんなプロジェクトでも初めてなことも多々あるわけで、そんなときに推進を。丁寧なことを意識するのは、もちろんなんですが、もし丁寧にすることを意識しすぎて進捗がないのなら、それは勿体無いと思うようになりました。

なので、多少荒くて抜け漏れがあるかもだけど、推進することを優先していく。次に丁寧さを。
クリエイティブプロデュース=誰かのイメージ / 思いを整理しながら最適なメンバーとカタチにすること。
そう解釈した僕が大切にしていることであり、僕の役割は推進していくことだと思っています。

僕の思う推進力や、ノリ・カン・テンションが必要になりそうな事例を他社さんの事例になりますが、ご紹介します!

事例分析

1つ目はマクドナルドの「ティロリミックス」です。

概要

概要と実際のアウトプットまでを綺麗にまとめることはできないのか
マクドナルドさんでは2019年3月にマックフライポテトを揚げたときに聞こえるフライヤーの音=「ティロリ」音を使ったTikTokの動画投稿のコミュニケーション「#ティロリチューン」を実施。アーティストとのコラボや世界観を体感できるPOP-UPイベントも開催していました。

所感

コンテンツ配信(MV)、アーティストさん企画、イベントの3本仕立てのブランドアクティベーション。なぜこの事例を取り上げたかと言いますと、1施策の中で、複数の出来事がそれぞれ異なるカタチで並行するため、冒頭お話した「とにかく推し進めていくこと」が必要になるからです。
クリエイティブの皆さんだけではなくアーティストさんの思いやイメージをのせて、MV、グラフィック、イベント、webサイト、PRリリースなどを展開していく。そこの全体調整こそ、ものすごーーーーく繊細で、かつ丁寧な推進が必要です。

ここからは、企画について僕が良いと思ったポイントが2つ。
1つ目は、2024年のティロリミックスは、楽曲配信だけではなく、ポテトの「揚がる」と飛躍する=「上がっていく」をかけた「あがっていけ!」をキーワードに、動画コンテンツの配信やアーティスト応援をしていき、最終的にそれらをイベントとして共存させた設計が広がりがあって素敵だなと感じました。

2つ目は、イベントを実施することが決まっていたからなのかということまでは分かりませんでしたが、キャラ設定のメモ(原画)が残っているのがすごいと思いました。
アニメや映画の原画もそうですが、原画を見るだけでワクワクしちゃうもの。それらの書類・データは、膨大な量になるためすぐに捨てがちな資料です。そんな書類・データを保存しておいたことがすごいと思います。

いかがでしたでしょうか。
今回は、僕の思うクリエイティブプロデュース「カタチにしていくこと」についてお話ししました。後編ではクリエイティブプロデュース目線でさらに事例をご紹介していきます。


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