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現場大好きプロデューサーが紐解く事例 ー後編ー

こんにちは! CXプロデュース本部のプロデューサー倉持です。

前回の記事はこちら

前回の記事では、僕の思うクリエイティブプロデュースということで、「カタチにしていくこと」についてお話ししました。

クリエイティブプロデュース=誰かのイメージ / 思いを整理しながら最適なメンバーとカタチにすること。

今回はそんなことをポイントにしながら、クリエイティブプロデュースの目線でさらに2事例、他社さんの事例になりますが、を紐解いていこうと思います。


事例分析その1

まずは、明治の「雪どけ銭湯 by 明治 The Premium」です。

概要

実際の銭湯をジャックしたイベントとX(旧Twitter)でのキャンペーン。湯上りやサウナ終わりに休憩所でリラックスしながら、まるで雪どけ状態になった食べ頃の「明治 The Premium」を訪れた方々に味わえる。

所感

このような事例にも、「多角的に想像する」という冒頭にあげた推進のポイントが必要です。

こちらの施策は、デジタル施策とイベント施策が、お互いを補っています。
リアルイベントの実施は、拡散性が低いが実際に体験いただくことができる。デジタル施策は拡散性を狙えるが、実際にプロダクトを体験してもらうには工夫が必要。

このイベントは銭湯という撮影のハードルが高い場所でありながら、Twitterキャンペーンを絡ませることで、SNS上での拡散を狙った施策の考え方がすごいなと思いました。

単体で難しければ複数で仕掛けていく。プランニングの段階でも様々な視点・角度で考えることが大切。世の中にはたくさんの企画がありますが、緻密に考えて設計・検証されていると改めて思いました。

コロナ禍の影響からもデジタル施策が普及し、徐々にイベント案件が戻りつつある今日この頃。このようなイベントとSNSの連動施策は増えていくと思うので、非常に参考になりました。

事例分析その2

次の事例は、パーソルホールディングスの「これ誰にお礼言ったらいいですか」です!

概要

「#これ誰にお礼言ったらいいですか」は、勤労感謝の日に、世の中にあふれる名前も知らない誰かの仕事に対する感謝を集めるX(旧Twitter)と連動したプロジェクト。

所感

「あの日伝えたかった感謝」「見知らぬ誰かへの感謝」など行き場のない感謝そのものが、投稿を引き起こすのかなと感じました。感謝はシンプルでユーザーにとってもわかりやすく、匿名の誰かへの感謝はちょっと心温まり感動的でエモさがある。匿名宛だから個人を特定されることもなく、気軽に投稿しやすい。あの時の思い出話みたいな感覚で投稿ができるのが素敵だと思いました。

プロジェクト名は、ハッシュタグとしてもシンプルでわかりやすく、11月23日勤労感謝の日というモーメントに合わせて、情報を解禁することでプロジェクト全体の話題化しやすい。

さらにnoteにまとめることでも、それが資産になっていく構造がいいなと思いました。最初の情報解禁で認知を取りつつも、noteや特設サイトで内容を理解してもらう。お礼代行をするたびに、メディアへ取り上げられたり、リピーターが増えていく。一度で終わらない、かつ短期間で終わることのない、ずっと続けていくことができるプロジェクトだと思います。

お礼を代行することはすごく明確ですが、選ばれたお礼を代行するにあたって、個人情報開示といった各所との交渉ごとがつきものですし、本当に見つけることができるのかといった実現可否の判断が難しい。正直こればっかりはご縁もありますし、やや精神論のような話になってしまいますが、推進力とみんなの熱量で乗り越える。
そしてそんなときこそ、「ノリ・カン・テンション」の出番だと思います

おわりに

ご覧いただきありがとうございました!

僕にとってクリエイティブプロデュースとは、誰かのイメージ / 思いを整理しながら最適なメンバーとカタチにすること。だと思っています。僕の役割で、カタチにする上で意識しているのは、推進すること。
円滑に進めていくためには、最終的にはやっぱりコミュニケーションが大切。
そして、みなさんに寄り添うには、実際にその人がやっていることを経験してみることが重要かなと思っています。
一度経験したことは、俯瞰して冷静に考えることができたり、できなかったり、、
なので僕らの役割にとっては、浅く広くでも良いので経験してみることが大事なのかも!?と思っています。経験してみるコトで手段や方法を知る。そして今後のプロジェクトの最適解を推進できるように。

最後は特に個人的な話になりますが、企画はまだまだ勉強中なので、諸々経験していきたい!そんな願望を、このnoteの締めの一言とさせてください!


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