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クライアントワークにおけるGA4移行の流れをご紹介!

こんにちは!D2C ID沖縄オフィスでアナリストをしている喜友名です。

サイト解析に欠かせないツールの一つであるGoogle Analytics(以下GA)が、去る2023年7月1日をもって前バージョンのユニバーサル アナリティクス(以下UA)における新しいデータの処理を停止しました。
閲覧についても2024年7月1日にて終了すると発表されています。
それに伴い、新バージョンであるGoogle Analytics4(以下GA4)への移行が必要となりました。

今回は、先輩アナリストの友利さんと対応した、とある案件におけるGA4移行のフローについてご紹介させていただきます。
クライアントワークにおける社内の連携などについても書いているので、tipsというよりは作業日誌的に読んでいただければと思います。

今回の案件でのGA4移行のフロー

 1. ディレクターから移行依頼
 2. 現在使用しているGA/GTMの権限の確認
 3. GA4移行スケジュールの設定
 4. 見積り周りの相談
 5. GA4/GTM(Google Tag Manager、以下GTM)の実作業
 6. テストアップ、ステージング、本番での確認
 7. 設定完了報告
 8. クリックイベントの設定~完了

1. ディレクターから移行依頼が来る
 
D2C IDでは普段クライアントと直接やり取りをしているディレクターを通してアナリストにデータ分析やデータ分析ツールに関する連絡が来ることが多く、今回の案件でも2023年2月にGA4移行に関する依頼の頭出しをもらいました。

2. 現在使用しているGA/GTMの権限の確認
    
依頼をいただいた段階で今後の移行作業が滞りなく進行できるように、現在利用しているGA/GTMについて編集権限があるか?などの確認を行いました。
この案件では、慣習的にクリックイベントの管理でGTMを使用していなかったのですが、GA4への移行に伴い、今後はGTMで管理することが効率的であると考えGTMのアカウントの作成を行いました。

3. GA4移行スケジュールの設定
 
スケジュールを設定する前に、現状のUAで取得している指標をどこまでGA4に移行するかも考える必要があり、多くは、「PVなどの基本指標のみ」「基本指標+クリックイベント」の2択となります。
この案件では同時期に複数の施策が動いていたこともあり、同時ではなく分割して「基本指標+クリックイベント」を行うことになりました。

4. 見積り周りの相談

担当アナリストが実施する内容から工数を算出、見積書を作成しディレクターへ共有します。
見積書を作成をする機会が少なかったので、自分自身の業務がどれほどの価値となるのかを具体的に考えるきっかけとなりました。
   
5. GA4/GTMの実作業

見積りが確定し、クライアントから承認を得られたらGA4移行の実作業です。
まずは「PVなどの基本指標のみ」の作業として以下の対応を行いました。
GA   :GA4プロパティの詳細設定(UAからの設定引継ぎなど)
GTM:基本タグの設定
友利さんにサポートをいただきながら大きな問題もなく設定を完了させることができました。
   
6. テストアップ、ステージング、本番での確認
    
実作業で設定した内容に問題がないかをテストアップ、ステージング、本番のそれぞれの環境で確認を行いました。

7. 設定完了報告
    
設定した内容(GA4の設定内容やGTMで作成したタグの詳細)をまとめてディレクターへ共有し、これにて「PVなどの基本指標のみ」の対応が完了しました。

8. クリックイベントの設定~完了

次は、「PVなどの基本指標のみ」の対応から少し期間をあけて未着手だった「クリックイベント」の設定対応を行っていきました。
改めてサイト内のどの箇所に設定していくかをクライアント、ディレクター、アナリストで擦り合わせながら確定させていき、GTM設定に必要な任意のID属性などを記載した設定指示書を作成してエンジニアへ渡します。

この案件では慣習的にGTMを使用せずクリックイベントの管理が行われていたこともあり、アナリストとエンジニアでID属性の記述方法に認識の相違が発生したのですが、発覚後すぐに擦り合わせて認識を合わせられたので、その後は滞りなく進行することができました。

これ以降は、基本指標の時に行った前述の6,7と同様のフローで進めていき、無事GA4移行を完了させることができました。

まとめ
 
GA4移行にまつわるD2C ID内での作業や、進行について私が実際に対応した一例をご紹介させていただきました。

今回のGA4移行対応は基本的な指標のみであったため決して難しい作業ではありませんでしたが、GA4への移行という特殊な対応において、多くのやり取りが発生する状況のなかでアナリスト側の意図を丁寧に汲み取っていただき、細かいスケジュールの調整や進行を行っていただいたディレクターや、アナリストの意向に合わせてソースコードの記述をスピーディに対応していただいたエンジニアの方々には非常に助けられました。

データ分析の要であるGA4の移行を進めていくことは関係各所とのやり取りを含め、非常に貴重な経験となりました。

2023年7月1日以降順次データ処理が停止しているUAですが、2024年1 月現在も多くの指標がUAにおいても確認することができているため、まだGA4移行をしていないところもあるかもしれません。
閲覧終了となる2024年7月1日までに余裕を持ったスケジュールを設定し、GA4への移行を済ませてはいかがでしょうか?

さいごに

沖縄オフィスでは一緒に働くメンバーを募集しています。
興味のある方はぜひ応募してください!
お待ちしています。

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