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個性は、何もしなくても勝手に出る。

 記事の写真は、近所の猫さんです。内容とは全然関係ありません。

 つい先日、スマホの通知で「12月中に記事を書けば、○○ヶ月連続投稿達成だよ!」というのが、noteから来た。そうでもしないと、12月は丸っと記事を書いてなかったことにすら気づかなかっただろう。

 事あるごとに「書かねば……」と思い、「よーし、コンスタントになんか書くぞ!」と息巻いて、SNSで宣言したにも関わらず、最近は全然書けていない。おそらく今までの記事の中にも「最近、書けてなくて、スミマセン……」的な内容が、チラホラとあるはずである。

 最近、僕の親しい知人がnoteを始めたのだが、彼女は毎日更新している(前にも書いたかもしれん)。

 本当にすごい。何気ない一日を文章化して、そこに少しの想いを重ねて綴る。簡単なようで難しいことを彼女は結構、すんなりとこなしている(ように見える、違ったなら申し訳ないが、)。何気ない日常ほど、どう書くかが難しいし、僕はそこに何かしら"自分の味"を入れようとする邪念が、書くことから遠ざけてしまっているように思う。その自覚すらある。

 とは言いつつ、その"自分の味"は、別に意思せずとも自然に醸し出されるものだし、そういうものだということも重々承知しているのですけどね……。

 面白いことにこれは、DJをしているときの気づきでもあります。

 いつだったか、YoutuberのDJ社長さんが、「DJは世界一簡単だ!」的な発言で炎上して、そのあと謝るということがありましたが、実はあれってDJに対してのある種、突かれると痛い側面を突いちゃったんですよね。

 DJは、どの時代でも自分ではないアーティストの既存の曲を使って、フロアを盛り上げますし、究極的にいえばそのフロアの要望にバッチリあった選曲ができれば、「再生ボタンを押す簡単な仕事です」と言えなくはないわけです。

 既存の曲を使うことによって、DJという独特のアートフォーム、表現方法の奥底に隠れている「後ろめたさ」のような感情に、DJ社長の発言は、火を点けたんだと思います。

 ただ面白いのが、DJって全く同じ10曲を、10人のDJに渡して「好きに選曲して、DJしてみて下さい」と提案すると、全員が全く違う発想で選曲し、個性を発揮します。

 有名なクラブDJの何人は、毎月、毎年など期間はそれぞれですが、その時期に流行った曲を使って、MIXを公開します(昔は、MIXCDという形で世に出してましたが、いまはYoutubeやサンクラとかのWeb媒体ですよね。うちには未だに捨てられないMIXCDの山があります)。

 同じ曲、流行りの曲、定番の曲を使っても、DJそれぞれの個性は、曲の解釈や、使い方、繋ぎ方で必ず滲み出てくるものです。

 個性について、いまDJを例としていますが、こういうことってどんな世界にもあると思います。

 絵を描くにしても、どんなに精巧にオリジナルを模写しても、己の個性が滲み出る。二次創作、同人誌の世界では既存の作品を使って、様々な個性の作品が生まれていますし、映画だって、リメイク、リブート、オマージュ、過去の産物を使って新たな表現は生まれ続けます。

 制作者が意識していなかったにも関わらず、観客から関連性を指摘されつつも、個性はそれぞれ違うというものは沢山あります。

 こう考えると製作者が意図する、しないに限らず、個性といういうモノは、コントロール不可能で、自然に滲み、醸し、溢れ出るものなんだろうと思うわけです。

 思うわけですが、なかなかただ書くっていうのが難しい。あまり考えずに、やれば良いだけのことなのですが……。

 ちなみに、noteは書いてませんが、自身の作品は未だに継続して執筆しております(訊かれてもいないのに、こう書くところがまたアレですよね、アレ。なんか、ちっさいですよね、僕)。

 最後に今日はクリスマスということで、有名なクリスマスソング、というか、それをサンプリングした好きなHIPHOPの曲を紹介しておきます。

『DE LA SOUL/Simply』

 この曲は、ポール・マッカートニーの『ワンダフルクリスマス』のシンセフレーズを、サンプリングした曲で大好きな曲です。

 DE LA SOULは三人組のグループですが、今年の二月にその一人、トゥルーゴイ・ザ・ダヴは、旅立ってしまいました。今年は色々な著名人が、この世を去りましたが、彼の死も僕としては、なかなかショックでしたね。

 クリスマスの時期になると、どちらも思い出す大好きな曲です。今日が皆さんにとって、良いクリスマスになりますように。

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