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【教員研修】 戸田市立戸田第二小学校さんでお話しさせていただきました

8月22日、埼玉県戸田市立戸田第二小学校さんの教員研修にて、当社代表の青砥がオンライン登壇させていただきました。



脳科学×教育〜自らの力で考える子どもを育成するために〜

という講演テーマのもと、私たちDAEが持っている「自律」というキーワードをベースに、脳の観点から教育現場におけるヒントたちをお話しさせていただきました。

<講演でお話しさせていただいたこと>

  • 脳的「自律」とは?

  • 心理的安全とストレスマネジメント

  • 脳の「注意」の特性

  • 自己成長感+自己肯定感を育む

  • 「葛藤」の大切さ

(講演時間:70分)


埼玉県戸田市といえば、子どもの教育に力をいれているとして全国からも注目されている自治体。戸田第二小学校さんでは「共創」をコンセプトにした学校づくりで、子どもたちの主体性や創造性を伸ばす教育をめざしていらっしゃいます。
現場の先生方は、子どもたちが主体となった学びのプロジェクトをどのようにサポートしていけばいいか模索している最中。今回の教員研修では、それぞれの悩みを抱えた先生方のなかに共通言語をつくり、よりよい学校づくりのヒントとしたい、とのご依頼でした。

70分という時間に、お伝えしたいことをぎゅぎゅっと詰め込ませていただきましたが、講演中はチャットでコメントをいただいたり、終始真剣にお話しを聴いてくださって、とっても充実した時間となりました!


<Q&A>

講演後のQ&Aタイムでは、すべてのご質問に回答しきれないほど、みなさん関心を寄せていただきありがとうございます。

そのなかからひとつ、講演のなかでも回答させていただいた内容を、この場を借りてシェアさせていただきます。

Q. (青砥が2〜3か月に一度、別の土地へ1か月ほど家族で移住する生活をしているという話から)親が環境をつくっていくなかで、子ども自身がどうハッピーをみつけていくのか気になるところ。青砥さん自身は、親の意思で環境を変えることへの葛藤やネガティブに捉えている点はありますか?

青砥:
僕のなかでは、「課題」からではなく「可能性」から始まっています
今の世の中、VUCA(※)時代と呼ばれるほど激しく変化し続けています。そんななかで、子どもたちに育んでいってもらいたいなと思う能力のひとつは、「適応力 Adaptability」です。

人間の脳は、変化を嫌うんです。だから何かが変わったりすることに警戒もするし、ストレスを溜めやすい。でも変化って、新しい情報なんです。これを新しい「学び」や「成長」と捉えて、むしろワクワクできる力を育んでいきたい。そういうことができるのも、人間の脳ならでは。

だから僕らの移住生活も、娘にとって、ガラッと変わっていく環境にどうやって適応していくのかという能力を育むうえで重要になるんじゃないかなぁ、という仮説のもと、可能性を感じながら進めています。
実際に、娘はどんどん変わっていってるんですよ。たとえば公園にいる人とのコミュニケーション能力。見知らぬ何十人対自分一人だったとしても、最初は嫌だーって泣くんだけど、そのなかでどう適応するのかを自分で模索していく。変化していく。その様子が見えて、頼もしく感じていますし、懸念というよりは可能性を大きく感じています。

親としては、長く通った園のお友達と会えないのはちょっとかわいそうだなと思うところもある。だからこそ、その場所に戻ったときの、愛着だったり、より大切にするという反応につながっていくのは、いい時間だなとも思う。

もちろんこの方法がうまくいくかどうかはわからないし、もし彼女が嫌がって鬱々としてハッピーを感じていないと親が思うならば中断しますけれど、こうして実際に変化や成長を示してくれている以上、ポジティブに捉えて続けていきたいなと思います。

***

VUCAとは・・・Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)の頭文字をとった造語で、変化が激しく予測不可能な現代の特性を表しています。

***


「適応力 Adaptability」
については、Podcast番組「あおとのぉと」でも取り上げさせていただいております。ご興味ございましたら、以下のリンクより聴いてみてくださいね!


そのほか、講演中にいただいたご質問のなかから、ぜひ多くのみなさまにシェアさせていただきたいトピックに関しましては、別途回答させていただく記事を更新次第、以下にリンクを貼らせていただきます。

Q. 大人のストレスマネジメントも大事だというお話もありましたが、青砥さんはどのようにストレスと向き合っていますか?

▶️ Coming soon….

Q. 簡単すぎてつまらない問題と、難しすぎて分からない問題のどちらが脳科学的に有用ですか?

▶️ Coming soon….

Q. 「できなかったことをできるようになった」と、同時に思わせるには、どうすればいいのでしょうか。どちらかを感じさせることは簡単ですが、同時というのが、とても難しいと思いました。

▶️ Coming soon….

(記事の更新まで、今しばらくお待ちください。)


また、講演でお話しさせていただいたことをもっと深めたい!と、ご興味をもっていただけましたら、下記の青砥の著書をご覧いただけますと幸いです!

<講演中でご紹介させていただいた青砥の著書>


▶️ 自律する子の育て方
本講演のキーワード!子どもたちの「自律」性を育むヒントたち。
学校現場で活躍する元 麹町中学校(現 横浜創英中学・高校)校長の工藤勇一さんとの共著です!


▶️ HAPPY STRESS

ストレスマネジメントをもっと知りたい!という方に。
巻末ワークが付いています!


講演にご参加いただいたみなさま、ご質問をくださったみなさま、運営や準備に携わってくださったみなみなさま、誠にありがとうございました!




<おまけ>

戸田第二小学校さんから講演のご依頼をいただいた当初、同校の教員のみなさんのみに閉じた研修を予定しておりました。
しかし、お打ち合わせを重ねるうち、先生方だけではなく、子どもたちの周りの環境を巻き込んで共通言語を共有することで、同校の「めざす学校像」にも挙げられている「家庭・地域や産官学と学校が連携し、共に子供を育てる学校」をつくっていけるのではないかと、ご担当の先生方が各所にかけ合ってくださいました。


出典:戸田市立戸田第二小学校 令和5年度教育目標・学校経営方針
https://www.toda-c.ed.jp/uploaded/attachment/18461.pdf


その結果、同校の先生方に加えて、20名近くの保護者さま・他校の先生方・教育関係企業の方々にご参加いただくことができました!

脳の話にご興味をもってご参加くださったみなさま、ありがとうございます。
熱意をもって、よりよい学校づくり、教育の進化をめざし、本講演の準備をしてくださった戸田第二小学校の先生方には、深く深く、感謝申し上げます!!!


今回、戸田第二小学校さんでは、実はもうひとつ、慣例をやめアップデートした点がありました。

それが、「服装自由な教員研修」です!

長年、同校の教員研修では「スーツ」がドレスコードだったそうです。
でも今夏の酷暑、せっかく参加する先生方には、できる限り快適な環境で学んでいただきたい!と、同校のご担当の先生が、進化のきっかけをつくられました。

何をそんな・・・・とお思いの方もいらっしゃるでしょうが、学校のルールひとつ変えるだけでも、周りが思う以上に相当なエネルギーを要します。
(話題の「校則問題」がいい例ですね)

些細なことかもしれないですが、
そのルールをひとつ「やめる」という決断をしたこと。
よりよい環境を自分たちで考え、実行したこと。

能動的に行動を起こした先生方にとっても、戸田第二小学校にとっても、成長であり大切な一歩だと確信しております。

子どもたちは、先生方のそういう姿をしっかりと見ているはず。
ぜひ、これからも「自律」を体現した先生方の素敵な姿を、子どもたちに見せていってください

そして「脳」という共通言語をもって、子どもも大人もともに育みあえる「共育」の実践を、DAEもご一緒できれば幸いです。

ちなみにDAEといたしましては、脳がここちよく集中できる環境を整えることは非常に重要だと考えております。私たちの脳は、「暑いな」「うるさいな」「居心地わるいな」といったネガティブな情報に、半自動的に、いとも簡単に注意を奪われてしまいますので、集中を妨げる外的要因はどんどん遮断して、自分がここちよく集中できる環境設計を全力で推進しております!




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DAncing Einsteinでは、全国の小学校、中学校、高校、大学といった学校現場、また教育委員会をはじめ教育行政、その他民間の教育機関等において、①児童・生徒を対象とした講演②教職員向けの講演・研修などをご提供させていただいております。

<主な講演テーマ>
▶️ 子どもの自律 ▶️ メタ認知 ▶️ ストレスとの付き合い方 ▶️ 集中 ▶️ モチベーション など…

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(※随時更新してまいります)