よっちゃん、自分で拭くよ。【我々、今日もひょうきん族。vol.1】
チャイムが鳴る、朝7時50分。
当時小学4年生だった私は、小学校の玄関にある公衆電話の陰にひそりと隠れて、お母さんが教科書を持ってきてくれるのを待っていた。
(あ〜〜もうお母さん早くきてくれないかなぁ…)
自分が準備できていなかった教科書を、母に持ってきてほしいと公衆電話から家に電話をかけて頼んでいたのだ。
当時は、公衆電話はお迎えの連絡をする要件にしか使ってはならず、先生の許可も必要だった。だから、忘れ物を持ってきてほしいという私の都合のいい連絡に使うことは許されない