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揺り戻し、つまり均衡状態の話

センセーショナルな犯罪を犯す者に、いわゆる“地元の名士”と言われる家系の人間が多いのは、気のせいだろうか?
もしくはいわゆるなんらかの社会的地位を確立した人物の子供には“何か”が欠落しているケースが多いのは何故だろう?

株価や為替には、(仮想通貨市場を除いて)一種の均衡状態が存在していて、だから株価が上がり続けることはなく、いつかバブルは弾けるし、為替も円高や円安がずっと続くわけではない。
いつかは必ずどこかで「揺り戻し」が発生する。

このことが、人間の生き様にも通じているように感じるのは、自分だけだろうか?
自分の中にも良い時と悪い時が存在しているし、家系的なスケールで見ても社会的地位の上下が平均的なところに落ち着くような気がしている。
地位が高すぎる人間には、自分に限らずに周りにその地位を貶めるような存在が、何故か生まれてくる。

社会的地位が高いから、その地位にしがみつこうとして、変な方向に物事を進めてしまうのだろうか?
子育てにしても、「社会的地位を守るために子供にやたらと厳しくするケース」と「社会的地位を濫用して子供にやたら甘くするケース」の2パターンが悪しき例で、どちらの子供も何かしらが欠如して育っていく。
そうなった時の結末は大抵悲劇的なものだ。

思い返すと、佐世保で同級生を殺めてしまった女子中学生の親は“地元の名士“だったし、ベトナム人の子供を殺した犯人も親が土地持ちで資産には困っていなかった。

事件にならずとも、こういった例は周りにもよくある。

最近「父親再生」という本を読んで、改めて感じたことを書いてみた次第である。

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追記: この下書き、書いてからもう長いこと時間が経っている。
いわゆる熟成下書きというヤツだろう。
噂レベルで、職場にもコネで入る新人がいると聞いたが、この新人がある企業のお偉いさんのご子息で、これまでアルバイト経験が一切ないと聞く。
こういう身近なところでも「揺り戻し」が発生していると感じたというか、こういう地位の家庭においては普通に育つことすらも難しいことなのだと感じた。
この「揺り戻し」に当て嵌めれば、政治家の世襲というものは悲惨なものなのだと思う。

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