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#19 チビ達が夜中に手を取り合う「かえるの合唱」が強烈だったこと

4歳と0歳の息子たちを持つ父親です。息子たちの成長の日々を記録することが楽しみで続けています。いつか息子たちのプレゼントになれば、と書いています。

さて。4歳児のキミへ。今日も良く晴れている。GW中に一回、キミと山登りをしたかったけど、見事にGWに合わせたかのようにキミは風邪をこじらせて寝込んでいるために山登りはお預けだ。夜中になると咳がひどくなるね。昨日は苦しそうに泣き叫んでいて、少しでも楽になるように薬を飲んだり水を飲んだりしたけど、「おしっこー」と言ってトイレに行ったらおさまったので、実はお父さんは泣き叫んだ原因を掴み損ねている。

怖い夢も同時に見たようだ。キミはこれまでも「ドラえもんに怒られたー」とか「マグマが襲ってきたー」とか、かなり多種多様な怖い夢を見て泣きながら朝起きてきたことがある。昨日は何の夢を見たのだろうか。「熱」「咳」「怖い夢」と三拍子揃うと辛いよね。夜中起きると、開口一番「ママに会いたい」なので(ママは横にいるよ)、お父さんは完全に無力でとりあえず、水を飲んだら少しでも楽になるかな、と水を汲みに行く係だ。キミの精神安定には全く役に立っておらず、切なくもあるが、これを現実として受け止め、職務を全うすべく気持ちを込めて水を汲みに行ったよ笑。

キミが泣くとキミの弟も泣く。

お父さんが小さい頃住んでいた場所は裏が一面畑で、夏の夜には惜しみないほどのカエルの合唱を浴びた。毎日がリサイタルだ。全く寝れない。。。特徴としてよく覚えているのが、最初にゲロゲロ泣き出すやつがいて、そのゲロゲロに釣られて、他のカエルたちが追随ゲロゲロやるという手口だ。窓を閉めれば良いのだけど、そうすると暑くて眠
れない。クーラーもつける習慣がなかった。

「今泣いちゃおうぜ、俺最初に泣くからお前らついてこいよ。ゲロゲロ」
みたいなやつがいて、それをファーストフロッグ(FF)と勝手に呼ぶことにするが、このFFの気まぐれによって近隣住民の睡眠不足は増大したと今でも思っている。人間たちが寝静まった夜中に、カエルの合唱は始まる。キミが歌っている「かえるの歌」の童謡とは少し風体が違う。あんなに優しいメロディーじゃない。

キミの弟(2か月)は超夜型だけに寝かしつけるのは大変で、そして一度起きるとなかなか寝付かないので(世の子育て世代は皆さん同じ悩みですね)一度寝たら朝まで起きることなく大人しく寝入って欲しいというのはお父さんとお母さんの強い思いだ。

ありがちな想定通りのパターンは夜中に弟がギャーンとなること。キミの弟は自燃型だ。トントンしてもだっこしても泣き止まないので、お母さんの伝家の宝刀(授乳)で眠りにつかせるしか今のところ活路はないが、それでも単発だ。横で寝ているキミを見ると、キミの眠りは深くて弟がいかに泣こうともぶれることなく気持ち良さそうに寝息を立てている。キミは簡単に火をつけられない。そう簡単に導火線は晒さない。「絶対に起きないぞ」という意志が強い。

カエルの世界なら最初の輩の雄叫びに一向についていかないやつだ。赤信号みんなで渡れば怖くない、なんてくそくらえ、俺は俺の道を行く、という誇り高きカエルだ。近隣住民に優しい。みんな見習うべきだ。

しかし冷静に考えると、そうなっちゃうとみんなに愛される童謡がひとつ減ってしまうので悩ましいところだ笑。保育園や幼稚園で選曲の手間を増やしてしまうのは良くない。前言撤回だ。

キミの話に戻ろう。昨日は可哀そうにキミが最初に泣き叫び、そしてキミの従順な弟は兄ちゃんの雄叫びに同調した。寝室はキミたち兄弟の合唱となった。水を汲み終わり新たなアサインメントを無くした役に立たないお父さんは、昔住んでいた家の裏にあった畑のカエルたちを懐かしく思い出すことしかできなかったことをこっそり告白しておくよ。

「ママがいい」というキミの希望に照らすと、ここで水を汲み終わったお父さんにできることは、キミと弟の連弾を引き離し弟にミルクを飲ませることぐらいだ。弟はキミと部屋を分けたあとも暫くソロリサイタルを続けていたが、単発ゆえ、与し易い。ミルクで自燃の火は鎮まる。弟はミルクを飲んでお腹がいっぱいになったら眠りについた。

そしてお父さんはそのまま朝を迎えている。

さっきキミとお母さんの様子を見に行ったら、静かに眠っていたのでお父さんは安心したよ。そして暫く起きてこないだろうからこうして朝日を浴びながら文章を書いている。

起きたら病院に行こう。
キミの大好物のいちごを準備しておいた。食べれるかな。

早く治そうね。

これから羽ばたくキミへ。治ったらまた一緒にプールに行こう。山登りにもね。

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