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超身近なサーキュラーエコノミーって

恥ずかしながら、「サーキュラーエコノミー」という言葉をオランダに来るまで知りませんでした。いや、概念としてリサイクル推奨をする社会のあり方自体はもちろん知っていますが、それを経済活動に落とし込んで云々の…(だんだん面倒くさくなったのでこの辺で)。

こちらに住みようになって、家の軒先(軒先って言わないなきっと)にまだ使えそうな不用品を置いて、近所の誰かに託すという光景を時々見かけます。

我が家では、アパート入居時にIKEAで買ったフライパンのテフロンがすっかり剥がれ落ちて、諸々焦げつくようになり新しく買い直しました。

さて、古いフライパンはどうしようかとあぐねつつ、行政のサイトを検索しても最適解を見つけられません。そこでオランダ移住の先輩に尋ねたら「家の前にFREEって書いて置いておけば、誰かが持っていくよ」と。

コーティングが剥がれたフライパン

そういえば、行政のサイトにも「不要品で、比較的きれいなものは家の前に『無料』と書いて置いておいてください。2〜3日しても動きがないようならば、廃棄することを考えてください」と書いてあります。行政自体がご近所さんで不用品を使い回すことを推奨しているわけです。

そっか!それだ!

早速「ただでどーぞ、きっと気にいるよ」と張り紙して置いておきました。

アパートの前においておくと

考えてみれば、(1)廃棄しないことで、廃棄に係るエネルギーコストを削減できる、(2)貴重な金属資源を無駄遣いしなくて済む、(3)リサイクル店に持っていこうとすると自家用車や公共交通機関を利用してCO2が発生する。など、近所で使い回すことで多少なりとも資源の浪費を抑えることができるんですな。まさにサーキュラー・エコノミー。

あっという間に消えた…

そして、夕方の買い物前に置いてんですが、約30分後帰宅するとすでに無くなっているではありませんか!近所の誰かのお役に立てたようでちょっと嬉しい気分になりました。


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