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思い出深い仮面ライダー映画のお話

明日から公開の映画、スパイファミリーを観るべくTVアニメの履修に勤しんでいるのですが、前日の段階で一期22話までという状況。コナン映画的な独立した話らしく、今の状況でも問題なく観られる映画だと聞きましたが、ここまで来たらちゃんと追いついてから観に行きたい、と考え明日は先に冬恒例の仮面ライダー映画を観に行く事にしました。
…出勤前に行くので、起きられたら、という条件付きですが(笑)。

かつては、年三回のルーチンワークだった仮面ライダー映画

最古のライダー映画半券は電王でした

今やライダー映画は全て観ている私ですが(一部Vシネや配信限定のものは除く)、初めて映画館で観たのは上の写真の、電王トリロジーREDでした。地元に居た頃観たのはこれだけで、関東に越してきてからは2015年冬のゴースト&ドライブ超MOVIE大戦ジェネシスから映画館で観始めました。思えばこれはスターウォーズの前に「ついでに」観たのを覚えてます。

それから春、夏、冬と欠かさず観に行っていましたね。やがて迷作枠として名高い春がなくなり、夏冬の年二回+Vシネ…みたいな感じになっているのが現在の流れですが、気が付けば戦隊映画も観に行っているのですっかり東映のお得意さんですね、私。
そんな感じなので、熱量関係なく公開日が来ると映画館に足が向く…それが私にとっての仮面ライダームービーなんですね。

思い出深い、春の一作

さて、これまで数多く観てきた仮面ライダー映画ですが、一押しはどれかと言いますとそれは難しいですね。ストーリーが良かったもの、で言えばアギトProjectG4とか、設定が良かったものはレッツゴー仮面ライダー、公開前のワチャワチャが思い出深いのは平ジェネFOREVERだったりします。
仮面ライダーが多種多様なのもあって、映画の良さも方向性が色々ある訳です。どれも「ここは良い」というポイントがあったりするんですね。個人的にダメダメだったのは…ジオウ夏映画でしたが(苦笑)。

そして、そんな中で「特別枠」に入るのが、2016年春に公開の
「仮面ライダー1号」
です。

藤岡さんの体格に合わせデザインされた1号、
ネオ1号と言われてますが見た目の強さが最高潮ですよね

現行が仮面ライダーゴーストだった時で、ゴースト+1号といった感じの映画だった訳ですが、敵はショッカーと、その別勢力として独立したノバショッカーというオリジナリティがあります。
仮面ライダー45周年記念作品という触れ込みの作品で、藤岡弘、さんを単独で主人公に置いた作品が意外にも無かったという事で企画された映画だったそうです。この時藤岡弘、さんは69歳(公開時には70歳)で、50周年を待つには厳しい、という判断だったそうですが…

52周年を迎えた今、藤岡さんはむしろこの頃より精力的に活動されているように見えますね、喜ばしいことですけど。

この映画、春映画の例に漏れず物語の雑さはあります。暴力ではなく経済で世界征服を目指す、と宣っていたノバショッカーも最終的に「いつものショッカー」に成り下がってますし、タケル殿が高校に実習生として潜り込むのも無理がありすぎます、だって生徒の歳ですもの。と、思ったら続いてなんの脈絡もなく本郷猛まで教壇に立っています。冒頭で苦しむ描写は入っていますがあっけなく死んでしまう本郷が、特に理由の説明もなくヒロイン麻由ちゃんの呼びかけによって蘇生したりします。
さらに最終決戦で突然歴代ライダーの眼魂を使い始めるゴーストとスペクター。戦い終わると「全部元に戻った」という適当な大団円。
もう、粗探しをするとキリがない辺りがライダー映画ですが、よくよく考えると昭和仮面ライダーもツッコミ所が絶えない番組でしたよね。

ですがですが、この映画は藤岡弘、さん、もとい本郷猛の「歴戦の戦士オーラ」を楽しむものです。さらにその威厳溢れた漢が女子高生とデートしてたりする面白さも付いてきます。

どっちが先輩に見えますか、で間違える人いない絵面ですよね
年齢的に、祖父と孫くらいの開きがありますがそうは見えないです
藤岡さんの若々しさが、普通じゃないんですよね
イタズラした悪ガキ2人を追いかける親父、みたいな画
故・大杉蓮さんの地獄大使も素晴らしかったです
本郷猛を善悪を越えた宿敵としていました

とにかく本郷猛が格好良い映画、2度ある変身ポーズでの眼力は、ゴーストの西銘俊くんにも刺激を与え、後半のタケル殿は変身時の目つきが明らかに違っています。藤岡さんに影響を受けたと本人も語っているんですね。
現在、私自身も映画館で3回観た唯一のライダー映画なのですが(24回のシン仮面ライダーは別枠扱いで)、当然、円盤も持っています。

Blu-ray再生環境があまり良好でなかった為最初はDVDを買いました
後で、Blu-rayを買い足したので二つあります

そして、これがメッセージ

この映画は、本郷猛が復活するシーンの画が掛け値なしに格好良く見応えあるのですが、その先のシーンはずっと本郷のターン!といった感じで「渋いヒーロー好き」にはたまらないものになっています。

ラスト、本郷はネオサイクロン号で旅立っていきます。エンドロール後、本郷…というよりは藤岡弘、さん自身からのメッセージで締められます。

公開初日に、舞台挨拶付きで観ました。ご本人の姿を拝見できたのも思い出ですが、併せてこのラストカットに込められた思いがとても眩いものでしたね。

今年、念願のシン仮面ライダーがあって「ライダー好き度」が更に上がりましたが、原点にはこの藤岡さんの言葉がある気がしています。

そういえば、私のFilmarks感想第一号はこの映画だったんですよね。
初投稿だったので文章が固いですが、この固さのまま7年書き続けてますね私(笑)。

「仮面ライダー1号」、オススメします。

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