見出し画像

90年代、世の男子ゲーマーを喜ばせた本の話

先月こんなこっ恥ずかしい記事を書いたのですが、思いのほか反響があってありがたいやら恥ずかしいやら、です(笑)。
記事内で挙げたリョウコというキャラは93年のゲームが初出な訳ですが、彼女のことが載っている、というだけで買った本が94年にありました。

アーケードゲームの女性キャラだけを特集した、
ギャルズアイランド、その三冊目です

格ゲーの女性キャラが世を席捲していた頃

人気投票形式で、ジャンル問わずアーケードゲームの女性キャラのランキングを載せている、月刊ゲーメストの増刊号でした。
「3」と銘打っているように3冊目になる訳ですが、この頃は格ゲーブームの最盛期ですので、ランキングも10位中8人が格ゲーキャラになっています。本の中でも触れられていますが、格ゲーはキャラ単体でのアピール度が他のジャンルより強い、というのがこの結果に繋がっている、と。

そんな中で、2位にダブルスコアの差を付けて1位になっているのが、表紙にも描かれているこのキャラです。

サムライスピリッツ・ナコルルです

思えばゲーメストが運営していたグッズショップ・マルゲ屋でも唯一フィギュアが出ていたり、この当時のナコルル人気は圧倒的なものがありました。高飛車キャラが多かった格ゲーの中で初めて、清楚な性格をしていたので際立っていた、という評価がありますが上の記事でも触れたようにリョウコが先なんだぞ、と言いたい面倒なオッサンな私ですが、まぁなんだかんだでナコルルも好きでしたね(笑)。ゲームでは覇王丸しか使っていませんでしたが。ちなみに2位は不知火舞、3位が春麗と続きます。春麗はギャルズアイランド2で1位を取っているんですね。
個人的に喜ばしいのが、このトップ3のキャラ達が30年経った今も現行のゲームキャラとして「生きて」いることですね。ナコルル、舞、春麗、もはや彼女たちは歴史を紡いできたカリスマといって良いのではないでしょうか。

そして、時代を感じる部分を…

今も変わらぬ現役のキャラが誌面を飾りつつ、やはり30年前、ノスタルジックなものも様々に載っております。

マリーのアトリエ 〜ザールブルグの錬金術士〜などで知られるイラストレーターの桜瀬虎姫さんがデビューしたのは実はゲーメスト関連で、この本にも短編漫画が載っています。もともと読者投稿の4コマがキッカケだったようですがその頃から飛び抜けた画力だなぁと思っていたものです。この頃のストⅡパロディ漫画では春麗とキャミィが不仲に描かれていることが圧倒的に多かったですね。今は公式でタッグを組んでいる程に信頼関係の出来上がっている二人ですが、関係性にも歴史あり、と考えるとなかなか味わい深いものがあります。
余談ですが調べたところ、桜瀬さんは現在社長なんですね、驚きました。

ちなみに現在も、メガミマガジンなどアニメの女の子だけを扱った雑誌は存在しますね、やはり紳士に需要のあるジャンルであることが伺えます(笑)。年齢制限のない一般向け雑誌として学生でも買える、のが重要なんですね、もちろんレジに持っていくのはいくらか勇気が必要かもしれませんが…私はどうだったのかと言うと、生来の図太い性格のため何の躊躇もなくこのギャルズアイランドを買っていましたね。その割に思い出話をするのは恥ずかしかったんかい、という自己矛盾も感じますが。

この本、とりあえず全年齢向けなのでいかがわしいイラストなどはありませんが、一応…巻末にお楽しみコーナーとして、麻雀ゲーム特集があります。そして、そのコーナーに爆笑もののゲームが掲載されていました。

現代なら、裁判沙汰の可能性もあり

トリプルウォーズ番外編 セーラーウォーズ

このイラストを見て、大方の人は「???」となるのではないでしょうか。

見れば見る程、ニセモノ感が溢れています

明らかに、月に代わってお仕置きしてきそうなキャラ達です。
このキャラ達と麻雀勝負をして、勝つとその服を脱…いえ、破いていきます。ネタ的同人ゲームの趣きがありますが、これがれっきとした業務用ゲームとしてゲームセンターに置いてあったのです…凄い時代ですね。

この特集記事には、彼女達のその敗(破)れた姿まで載っています。これで本が18禁指定じゃないのですから、相当に緩かったんですね。
このゲーム、さらにプレイヤーにアイテムを売ってくれるお助けキャラとしてタ〇シード仮面そっくりの男まで登場します…が、そのパロディのされ方が、本家ファンが激怒しそうなシロモノになっています。詳しくは書きませんので、興味のある方は調べてください(笑)。


という訳で、学生時代の❤が籠った思い出を掘り返していた…そんなちょっと異質なゲームムックの紹介でした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?