新谷仁美

1月19日
ヒューストンハーフマラソンで新谷仁美選手が日本新記録を出した。

新谷選手といえば、世界選手権代表・都道府県駅伝の爆走・先日行われた大阪国際女子マラソンのペースメーカーなど、
マラソンや駅伝を見ている人なら知らない人はいないと思う。

私は、長距離の歴代女子選手の中では新谷選手が一番好きだ。
今っぽく言えば「新谷担」だ。
同年代補正もあるかもしれないが、女子マラソンのレジェンドよりも憧れが強かった。
僕のようなアラサー世代には、高橋尚子選手や野口みずき選手に憧れた人は多いと思う。
もちろん僕もその一人だが、「すごーい」とは思っても中学1年生の時に見たシドニー五輪は、まだまだテレビの世界だったし、あんな風になれるとも思ってなかった。
元々、競技として勝ち負けにこだわりがなかったり、自分が楽しく走れればよかったこともあり、当時誰が強かったのかよく知らない。

そんな私が、新谷選手の走りを初めて見たのは高校2年生の時。
出場校として全国高校駅伝に行き(選手ではない)
先輩方の応援に行く前に競技場のビジョンで女子の1区を見ていた。

目が離せなかった

山梨学院大付属高校の留学生とのデッドヒートに釘付けだった。
一瞬離され、もうダメかと思ったら再度追いつき、逆に10秒近い差をつけ
区間新区間賞で走り切った。

あの時から、僕は新谷選手のファンになった。

高校時は、世界ユース銅メダル。
高校卒業後は、小出監督の下にいき、第一回東京マラソン女子の部優勝。
「Qちゃん2世」なんて言われたりもしたが、その後のフルマラソンでは結果を残せなかった。
このまま終わってしまうのかと多くの人が考えたと思う。
恐らく、本人も色々な葛藤があったと思うが、マラソンからトラックに種目を変え、世界選手権・五輪代表までなった。

そして、2014年引退~2018年現役復帰からの流れは多くの人が知るところだろう。

そんな新谷選手が、ついに日本記録保持者になった。
本命種目の10000mではないが、応援している身としては、結果が出るのは嬉しい以外の何ものでもない。
好スタートを切った2020年。10000mの記録更新も期待したいが、
一ファンとしては、彼女が笑顔でフィニッシュできるレースが1本でも多ければと思う。

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