メガネの話

中学くらいから少し目が悪くなった。初めてのメガネは縁なしを買ってもらった。メガネデビューした時に「ラーメンを食べる時に曇るねっ」と誰だか大人の女性の人に明るく言われたことをぼんやり覚えている。とは言っても、授業中に黒板が見えない時に使う程度で、まだまだ裸眼で過ごせた。

初めてのコンタクトのことはよく思い出せる。23歳(2003年)でオペラ研修生だった頃、オケピットにいる指揮者の棒が舞台から裸眼では見えなくなったのだ。その足で、コンタクトのパイセンである後輩に、お店に一緒についてきてもらった。ちなみに度数はそれから変わっていない。

最後にメガネを買ったのは8年前(2012年)で、ウィーンの家にメガネを忘れたまま帰国してしまった時だ。成田空港から都内の駅によく見えないままどうにかたどり着き、作ったメガネだ。コンクールを受けるために毎月のように飛んでいた頃だった。

今書いていて、奇跡的に思い出したのだけれど、僕はシドニーのユースホステルでメガネを失くした。メルボルンでの勅使川原三郎さんの公演に出演するためにオーストラリアに行った時(2005年)で、公演の後に自分で滞在を少し延ばしてシドニーを訪れたのだった。メルボルンで出演者として泊まらせていただいていた高級なホテルと、シドニーで旅行者として自分でとったバックパッカー用のホステルのギャップが面白かった。ということはあの時も見えないまま成田に帰ってきたんだ。

そのまま、中学の時のメガネとコンタクトを持ってイタリア留学に出発し、帰国後少しして作った赤いメガネ(2007年)が、後年ウィーンの家に忘れる子だ。

つまり僕は、1994年、2004年、2007年、2012年にメガネを作ったことになる。(自己満足の記憶の整理ですが、94年から04年の間はちょっと怪しい)

さて近々、8年ぶりにメガネを買おうとしていたのですが、先日インスタライブで拝見した石田ゆり子さんと吉田羊さんの丸メガネ対談のお姿を見て、丸メガネを買うことに決めた。そんな話を昨日、ドイツにいる中村恵理さんにしたところ、「えー、こじらせたカウンターテナーみたいだからやめなよ。だってシューベルトみたいなやつでしょ?」と言われた。

「こじらせたカウンターテナー」って、どないやねん。

今日(2020年)、人生5本目(たぶん)のメガネを買いました。九州にいるおしゃれな友達に相談しながら買いました。

コンタクトをツーウィークからワンデーにし、メガネ率を増やしている昨今ですので、どこかの写真で登場するでしょう。その時まで!


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