本当は環境のためにインターネットやめたくっても、人工知能に支配されてるからやめられないよね。

よくオカルト系で未来人がやってきて、20XX年は人類は人工知能に支配されているとか言いますけれど、はっきり言って、今もうすでに僕たちの生活は人工知能に支配されていると思いませんか。

現代社会は人工知能だよりになっちゃってる

今どき一日のうちに一度もGoogleで検索しない人とか、Googleマップ見ない人とか、LINE見ない人とか、っていうか、スマホいじらない人って、たぶんいませんよね?

Googleはもともと人工知能として開発されていますし、スマホから発信される情報のほとんどは人工知能が持ち主に合わせて提案されているものです。

昔は井戸端会議なんて言葉もあったくらいリアルでの情報共有が当たり前でしたが、今はインターネットという仮想空間での情報共有が当たり前です。

「ネットでバズるかどうか」。はっきり言ってこれが現代社会においてとても重要視されています。そしてバズるかどうかは、そう、人工知能頼りです。Googleをはじめとした人工知能にいかに気に入られるかを気にしなければなりません。

個人的には、こうした人工知能はとても便利なのでありがたいと思っています。気持ち悪がる人もいますが、ぼくは人工知能はあくまでも計算機の延長であり機械に過ぎないと思っているので、気持ち悪いという感情より便利だなーっていう感情の方が大きいです。

逆に田舎でも暮らしていけるようになった現代

台湾、しかも離島に移住してからはよりネットの恩恵を感じています。例えば、現地では手に入らないものでもネットショッピングを使えば手に入れることができます。情報だってそうです。

ぼくは地域おこし系、それも島の活性化関係の活動をスマホのなかった学生時代から続けているので、このような時代の流れに歓喜していました。

なぜなら、インターネットの力を使えばどんなに不便な場所でもモノとコトを手に入れられるようになったからです。

例えば、離島の人が今一番使っているのはAmazonだと言います。なぜなら、Amazonのプライム会員になれば普通のネットショップだと高額な送料がかかるか、もしくは送ってくれさえくれないところを、なんと送料無料で届けてくれるからです。

届くまでに時間はかかりますが、それは翌日着が当たり前になったから遅いと感じるだけで、数年前までは翌日着なんてなかったんですよ。

今はドローン宅配の実証実験もされていますから、数年すれば離島でも注文したものが翌日届くなんてことも当たり前になるかもしれません。さすがに本土からの距離が遠い上に近隣に空港もないような島では厳しいでしょうが、そういう場所はそのうち逆にもてはやされるようになるでしょう。

仕事だって、もともと在宅でできたような内容ならどんな場所でもすることができます。

ほら、この数年でどんな田舎でも仕事ができて欲しい物が手に入る時代になったではないですか。これは素晴らしいことです。

今は都会よりも田舎の方が有利な時代になった

今回の台風による停電で都市の暮らしのリスクに気づいた方もいらっしゃるでしょう。仕事があって欲しい物が手に入るのであれば、むしろ田舎の方が安全です。

水はあるし、食べ物もあるし、なければ作るなり採るなり釣るなりできるのが田舎です。

サバイバルファミリーという映画がありましたね。あれは急に世界中の電気が使えなくなって多くの人が田舎に逃げるという映画でしたが、都市の脆弱さを見事に表現した名作だと思います。

出会いが少ないと言う方も多いのですが、ぼくは田舎に引っ越してからの方が出会いに恵まれました。地域活性化界隈では有名な「食べる通信」の高橋博之さんや、声優で作家の池澤春菜さんや、歌手のAIさん等など…。他にもぼくが東京にいたら絶対に会えなかったような人たちとたくさん出会っています。

なぜそういった人に出会えたのかというと、それはぼくがここに暮らしていること自体に価値があるからです。もちろん、ただのんべんだらりと暮らしていたら会えなかったとは思いますよ。でもチャンスを何倍にもできたのは、やっぱりここにいるからなんだと思います。

田舎暮しは良いけどネットに頼りすぎると全然エコじゃない

ただ…、本当はオンラインショップとか使いたくないという気持ちもあるんです。売るのにも買うのにも。環境に悪いから。たった一つの商品を運ぶために、サーバーを動かす電力、冷やすための電力、プチプチやダンボールなどの梱包材、テープ、自動車や船や飛行機を動かすための燃料が使われます。

これまでの社会ではあり得なかった量の資源が使われるにも関わらず、値段はどこよりも安い!

この前買ったOsmoPocketなんて、香港で作られた物なのに一旦ドイツまで行って、そこから台湾に来ましたからね。コストを極限まで切り詰めるとそうなるのでしょうけど、なんかやっぱりおかしいよ〜。

でも、これと同じことを自分のオンラインショップでもやっているわけです。本当は地元の物を地元の人に売りたいと思っても、そんなことできるほどの市場規模がないんです、田舎には。

だからやっぱりどんなに移住ブームの風が吹いたとしても、それでどんなに私エコな暮らししてますとか言っても、本当は全然エコじゃない可能性が案外高いのです。

となると、商業主義から離れられないのであれば、本当は都市で暮らした方がむしろエコなのかもしれないですね。

自分が満足できる暮らしをすればいいじゃない

つまるところ…、結局人間は自分がしたいように暮らしているだけで、それを正当化するために色んな表現方法を使っているわけです。でも別にそれでいいじゃあないですか。

エコとかサステナブルとか、完璧にできるわけなんてないんですから、自分でできる範囲でやればいいのです。

実はもともとはものすごくストイックに物を考えて、それこそ自給自足しなけりゃ意味がないと思っていた時期もあるのですが、その考えを改めさせてくれたのは、カナダでWWOOF(住み込みの農業ボランティアの一種)をした時のことでした。

オフグリッド(電力を自分でまかなうこと)に憧れていたので、そういうホストのところに行きました。実際、そこはオフグリッドでした。でも、洗濯機を回すほどの電力は無いのでそういう時はガソリンを使った発電機を使っていました。たまに町に降りたらソーダ飲んでました。

なんか、すごく正直だな〜って思ったんです。

自分でできることはするし、できないことはしない。結果、自分でできることは自分でしているので、食事は基本自分の畑で採れたものでしたし、肉も自分でと殺したものでしたし、電力もめったなことでは発電機は使わず、基本は1枚のソーラーパネルで済ませていました。

これをストイックにやろうとしたら、発電機が使えないから洗濯は手洗い。ソーダも飲めない。それって、誰にでもできることではないですよね。でも、何もしていない人よりはるかに格好いいって思いました。

やめられない止まらないけどまあいっか

ぼくはオンラインショップの仕事はできるならばやめたいです。でもやめられないです。一応環境に優しい商品を扱っているので、それはそれで広まってほしいですし、会社としてやっている以上自分の判断だけでできるわけではないですし、自分の生活もありますし。

インターネットもやめたいです。だけど無理です。だから使います。使うくらいならインターネットを使うために必要なCO2を相殺できるくらいの効果をあげられることに使いたいと思っています。

GoogleにだってAmazonにだってAppleにだって支配されたくないのです。しかし仕方ないのです。

ということで、現代社会はもうすでに人工知能に支配されています。個人的には便利で好きなんですけど。

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