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支援級ひらがな練習帖【 読み 】


少し前に息子がひらがなをすべて読めるようになりました。
我が子の場合、視空間認知(見たものの全体像を把握する機能)と集中力に課題があったようで、そこを概ねクリアしたことでできるようになりました。
今回はその記録です。


一段階目 運筆練習期
迷路/間違い探し/ひらがなのなぞり

 二段階目 運筆練習期2
点つなぎ/ひらがななぞり
※このあたりで『い』『う』クリア
 
三段階目 覚醒期
朝晩フラッシュカード/ひらがなのなぞり
※『い』と『う』のクリアから一ヵ月ほどでコンプリート

四段階目 定着期 ←今ここ
音読/点描写/ひらがなのなぞり
(時々、タブレットでひらがな練習)


● 運筆練習期  

視空間認知能力のアップと運筆を兼ねて、しばらく下記のワークに取り組んでいました。
間違い探しのルール理解には少し時間が必要でしたが、理解し始めると楽しめるようになり、(眼の)視点が定まらない息子に徐々に変化が見られ、一緒に数秒同じものを見る、意識的に目が合う、といった行動が見られるようになってきました。
ワークの配分は毎日最低1ページで、あとは本人がやりたい分だけです。数カ月かけ、それぞれ2-3回繰り返していました。



●  運筆練習期2   

息子がワークに飽きると、点つなぎにはまり、ネットに公開されている点つなぎをひたすら一カ月半ほど毎日毎日何枚も楽しそうに取り組んでいました。最終的にはPC操作を自分でできるほどに。線をつないでいくと形になるのが面白かったのだと思います。
数のカウントも同時に覚えられました。
ひらがなの練習に関しては、学校の先生にお願いしたなぞりのプリントを行っていました。(毎日一行?一段?ずつ行い、一週間で46文字)
この時期に『い』と『う』を習得しました。


●  覚醒期 

この頃になると、見比べが上手になってきました。別々の文字をいくつか並べた際に、(読むのは難しいけれど)見分けがつくようになってきたのがこの時期です。
それまでは単語の頭文字を正確に答えることができず、「くるまの『あ』!!!」「うさぎの『あ』!!!」といった特徴もありましたが、それも理解し、正確に答えられるようになりました。
ここまでくれば、あとは練習あるのみ。
ダイソーで売られていたカードの大きさが丁度良く、息子がぱっと一瞬見ただけでひらがなを一文字捉えられるサイズだったため、これをフラッシュカードに使用して朝晩練習しました。すると、ひと月ほどであっという間にコンプリート。びっくりしました。
濁音、半濁音、拗音は、数回教えるだけでなぜかできるようになっていました。



● 定着期

今、ここです。
書きはまた別途練習が必要で、書き写しの練習のため、点描写に毎日取り組んでいます。
点描写は、集中力や正確性を養うためにやりたい課題でしたが、息子にとって課題が多く、言葉·指示の理解が進み、見比べと数のカウントが可能になったことで取り組めるようになりました。




※おすすめ図書




こんな堂々と書くような話ではないと思いつつ、今回書きました。

私自身、息子のひらがな習得に関して困り果てていた時期があり、当時は習得までにまったく見通しが立たず、息子がなにが分からないかも分かってあげられずに途方に暮れていました。(開始当時は言葉での具体的なコミュニケーションがなかなか難しかったため、こちらが一方的に考えて汲み取っていました)
そんなとき、同じような状況を経験された方のブログと出合い、救いの手を差し伸べられたような気持ちになりました。
ブログ記事の真似は難易度が高かったのですが、その方のエッセンス?のようなものを感じ取って試してみたところ、順調に進みました。

指導法について調べ直し、息子をよく観察して、息子に合ったつまづきポイントを明確にし、息子が楽しく課題に取り組めるような環境づくりをすることが、我が家にとっての解決策だったのだと思います。とても単純なことのはずなのに、辿り着くまでに時間がかかりました。

我が家の体験談が、同様に困っている誰かのもとへ届いたら嬉しいです。


読んでくださり、ありがとうございました。



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