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アイデアを生み出し深める。抽象化の方法。

文章やビジネスアイデアのネタ探しのために、抽象化の方法を学びたくて『メモの魔力』をオーディブルと本で読んだ。
( 本書は効果的なメモの取り方だけでなく、抽象化についても分かりやすく書かれている。)

抽象化にはこういったメリットがある。
①例え話が上手くなり、説得力のある話ができるようになる。
②考えが深まり、文章のネタや仕事のアイデアを生みだせるようになる。
③そのアイデアを別のものに応用できるようになる。
④アイデアの質を高めることができる。

これらを得るために、まずはどういったものなのか?を理解しないといけない。
抽象化とは、対象から本質的な要素(事実)を抜きだして、同じような考え方ができるものを探したり、別のものに応用できないか考える思考プロセスのこと。
つまり、柔軟に考えるための方法だから、訓練は必要だけど、やり方を学べば誰でも答えを出せる。数式のようなものだ。

たとえば、テレビから視聴的な娯楽•音声の伝達といった本質的な要素(事実)を抜き出すと、「デートも相手の表情や行動、会話を楽しむから同じようなものだな」と考えることができる。
こういった思考プロセスで「テレビはデートである」というふうに別の名前に置きかえるのも一種の抽象化。

または、テレビの視聴的な娯楽•音声の伝達という要素は別のものに応用できないか?と考えて「オンライゲームでも、一緒にプレイしてる人の顔と声が見れたら楽しそうだな」といった答えをだす。これも一種の抽象化だ。

ほかにも「これがヒットしたのはなぜか?」「自分の気持ちが動いたのはなぜか?」など、いろんなことに疑問を持ち、抽象化を繰り返すうちに、さきに書いたメリットを得られるようになってくる。

とくに、さまざまなもので使える自由度の高いアイデアを出すように心がけると、ひとつのアイデアを使いまわせるので、抽象化の効果はさらに高まる。

抽象化は慣れるまで難しいけれど、まずはその対象に含まれる事実を抜き出す段階で、思いつくかぎりそれらを書き出すと、他のものとの共通点や応用できるものが考えやすくなった。
数が多けれ多いほど考えやすい。
頭の中で考えるのではなく、とにかく思ったことは全部かき出すことが大事だ。

思いつかない場合はchatgptに聞いても良いけれど、慣れてきたら自分で全て考えないと「考える力」は身につかない。

抽象化を訓練するために、抽象化ゲームといったものもある。
その方法は、さきにAはBであると結論づける。たとえば「人生は車である」と。
そこから人生と車の共通点を語る。
「信号で車が止まったり走ったりするように、人間も何かきっかけがあって、立ち止まったり走りだしたりする。つまり人生は車である」といった感じで。
このゲームはいつでも手軽に出来て、例え話のネタを増やすのに適している。

ここまで抽象化について書くことで咀嚼そしゃくしてきたけれど、自分なりに「わかった!」と思えるまで消化して、文章に落としこむまで時間がかかった。
抽象化とは何か?から始まり、答えを出すまでのプロセスをしっかり理解するのはなかなか難しい。
けれども理解して使いこなせるようになれば、将来きっと役にたつはずだ。
これからどんな文章のネタができるか?どんなアイデアができるのか?楽しみになってきた。


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