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ロードバイクを自立させた写真を撮りたくて

ロードバイクのコラテックが納車されておよそ1ヶ月経過。
乗ったのはまだ数回、トータル120kmほど。
ブロンプトンの頃から、自分自身の自転車の楽しみ方の一つとして、自転車との写真があります。
ただ、ブロンプトンとコラテックとでは、決定的な違いがあります。
ロードバイクならではの悩み、苦労、工夫について、整理してみます。

ロードバイクの特徴

通常、ママチャリのような自転車には、後輪を地面につける/地面から浮かすためのキックスタンドがあります。
後輪の外側についている、乗る時に「ガチャン」とずらすあれですね。
自転車を自立させて一時的、もしくは使わない時の停車時にはそうするのが半ば当然かと思います。
ただ、ロードバイクには基本的にそのキックスタンドがありません。
僕の使う折り畳み自転車のブロンプトンにも、通常ではスタンドはありません。
後輪をたたむお座りスタイルが擬似的なスタンドのようには使えますが、折り畳まずに自立させるためには、別途スタンドが必要です。
ブロンプトンのキックスタンドのカスタマイズについてはこちらから。↓

ほかの折りたたみ自転車でも、通常ではついていないこともしばしばですね。

スタンドがないと、どうなるか。
答えはシンプルです。
支えがないと倒れる、ということです。
自分がそばにいるときには手や身体で支えます。
草木などの自然物や、ガードレールや縁石など建造物があれば、それを支持物として作って支えます。
前輪+後輪+「何か」、で3点が支えられればOKということになります。

ロードバイクの写真撮影時の葛藤

ただし、写真を撮りたい時に、必ずしも何か支えになるものがあるとは限りません。
特に、自転車で走りやすいところや、風景や景色がよいところほど、「何もない」場合が多いのです。
そうすると、
「いい景色と共にロードバイクの写真を撮りたい」「でも自分の体から離せない」
という状況になります。ぼっちライドなら尚更です。
インカメラで自撮りするには画角の限界がありますし、自撮り棒は持っていないし、そもそも持っていくのもかさばります。
結果、
「支持物があるところでしか写真が撮れない」
というある種の縛りがでてきます。
ロードバイクの写真や、Instagramの投稿などをみると、よくみると壁や手すりに立てかけたりしているのがほとんどなのですよね。

こちらの投稿でも、左のペダルを奥の石段にくっつけて支えています。

最悪、ロードバイクを地面に倒した状態で撮ればまぁ撮れます。
…が、汚れたり、撮れるアングルが限定されたりと、これまたなかなか不便です。
ブロンプトンの時には、スタンドもあるしお座りスタイルもあるので、このような悩みはまったくなかったのです。
だからこそ、気軽にストップアンドゴーでパチパチ気軽に写真を撮れたし、自分の中で「自転車に乗る時には写真も撮る/撮りたい」というのが当たり前になっていました。

スタンド使用
スタンド使用
お座りスタイル

作れ!支持物 大作戦

ロードバイクを自立させるにはどうすればいいのでしょう。
自分でもいろいろ調べました。

方法その1:キックスタンドをつける

ロードバイク用のキックスタンドももちろん存在します。
参考↓

結論からすれば、この方法は僕のロードバイクでは不可能でした。
自転車の車輪を固定方法の一つに、スルーアクスルというものがあります。
参考↓

僕のロードバイクはこのスルーアクスル式であり、その形式だと既存のキックスタンドはつけられないとのこと。
(少なくとも、僕がロードバイクを買ったショップにあったパーツではできませんでした)

方法その2:石やヘルメットを使って支える

調べてみると割とよくある方法のようでした。
ペダルのどちらかを地面に近づけ、そこに程よい大きさの石をおいて、車体の重みをかけて支点3点目を作る、という方法。
そして、石ではなくヘルメットでそれをやる方法。

なかなかよさそうなのですが、ヘルメットをその都度外すのは地味に面倒なのですよね。
なお、自撮り棒で支える、という方法もあるようでした。

写真で写す側とは反対側に伸ばした自撮り棒をさし、見えないようにするようです。
安定性では一番高いかもですね。

結局、どうしたか

写真をご覧ください。
芝生やコンクリートの上で自立し、一見すると周囲には何も支持物がありません。
ただ、これにはもちろん仕掛けがあります。
僕の選んだ手段はこちらです。
Bike Limb(Magic Stand)

正体は、透明なアクリルスタンドです。
上記の方法その2の派生形ですね。
・軽くて小さいため、持ち運びが楽=場所の選択肢が広くなる
・写真を撮った時に見えにくい

が決め手でした。
使い方は、
1)支える方のペダル/乗った時の左足側のペダルを地面に近づける
2)ペダルとクランクの間のネジ部分に、アクリルスタンドの切れ込み(半円形)をはめる
3)車体の重みをかけつつ、安定する位置を探して、手を離す
前輪の接地点、後輪の接地点、アクリルスタンドの3点で鈍角の二等辺三角形を作るようなイメージです。

これでいえば、頂点Aがアクリルスタンド、頂点B、Cが車輪の接地点
アップにした図1
アップにした図2
よく見れば何かある、程度

コツとしてはアクリルスタンドは地面と垂直ではなく、斜め45°、60°くらいになるような感じにすること。
また、ハンドルが左右どちらかに切れてしまっているとバランスが崩れるので、まっすぐにすることです。
地面が土・芝生の時はとてもやりやすかったですが、コンクリートだとちょっと手間取りました。

ただし、あくまで一時的な支えなので、長時間は使えません。
また、この撮影をした時にはほぼ無風でやりやすかったですが、風が強い時には要注意だと思います。
傾斜がある場所でも不安定になりやすいですね。
あとは強度でしょうか。使っている時に割れてしまったりしたら大惨事になりそうです。多少傷つくくらいならまぁいいのでしょうけど、透明感がなくなって、写真上に映りやすくなるかなぁと想像しています。
それにしたって、自立した画が撮れる、というメリットが大きいかな、と。

ロードバイクの写真の可能性が広がった!

まだ数回しか使っていないのですが、それでもその楽しさは格別。
ポタリング、サイクリング中の自転車はいわば自分の分身。
いま自分が見ている景色を写真に収める時に、ロードバイクが一緒にあれば、自分がその中に溶け込んでいる一体感が生まれます。自立していれば尚更です。

一応、ぼっちライドでも、これでカメラ(スマホ)をどこかに置ければ、頑張れば自分も映ることができます。(やらないけど)
これからのロードバイクライフがより楽しくなりますように!
ちなみにこのtweetの答えが、今回の記事でした。


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