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入院18日目:甥の入学式

二日前、お父さんに洗濯干しを頼んだ。
お風呂掃除後に洗濯干しが地味に疲れたのだが、洗濯干しがなくなっただけでだいぶ体が楽になった。

不満をためこまず、頼めるものは頼んだ方がいい。

 
 
朝からパッとしない曇りの日。  

利用者も朝から不穏で疲れるが、今日で一週間が終わりだから、あとちょっと頑張ろうと思う。

 
「雨だからイライラしないように、マイペースに仕事をしよう。」
「新しい人が入るまでは踏ん張れ。新しい人が決まれば職場はいい方向にいくさ。」

母からLINEが入る。

 
 
朝、前の職場の主任に仕事の件で話をしたり
夕方、新しい職場で働くリーダーを偶然見かけたりし
色々思う。

今後私はどこでどうしたいかよく分からない。

 
 
午後、急遽、遊園地に花見に出掛けた。 

毎年恒例行事だが
人手不足な上に利用者が不穏だったため、朝からバタバタし、スケジュールがおしにおし
一番ハードな花見だった。
天気も曇りで肌寒い。

 
色々あったが、なんとか新年度一週間が終わり、ホッとした。
来週は新しい利用者が入るし、今年度初販売や行事があるので、その準備で忙しくなりそうだ。

 
 
今日は甥の高校入学式だった。
入試成績がトップだったらしく、なんと新入生代表挨拶だった。

送られてきた動画や入学式写真に癒やされる。

母も喜んだようだ。
孫の活躍は母にとって活力になるだろう。

 
今日は装具をつけてリハビリをしたらしい。
装具は難しかったらしく、明日からリハビリは本格的になるらしい。

装具をつけて、杖でどこまで歩けるようになるか。
それはリハビリをしないとまだ分からない。


 
転院が決まり、リハビリが本格的に始まったら親友に母の入院の件を伝えようと思っていたが
今日別件でLINEが来たため、伝えた。

親友からはすぐに電話が来た。

リーダー退職後で仕事が大変だろうと思ったらまさかの母の入院で、親友も驚いたらしい。
親友は看護師のため、脊髄梗塞についても知っていた。

 
親友は学生時代、母親が入院して大変だったと話していた。
私はそれを初めて聞いた。
親友は母ときょうだいと三人暮らしで、親戚も頼りにならず、キーパーソンだったようだ。

人の生活や人生や苦労は
表面だけでは気づけなかったり、分からなかったりする。

 
「介護は長期戦だし、ため込みすぎない方がいいよ。ここで不満を言っても何も変わらないし、察してくれるわけでもないから、ちゃんと周りに言った方がいい。
話をきいていると、ともかんちはお父さんではなくて、ともかがキーパーソンにあたるでしょ。」 

親友は母親に近いことを言った。

 
確かに、手を抜くところは抜いて協力をしていかないと倒れそうだ。

 
 
親友との電話は一ヵ月ぶりで、二時間半くらい話した。
こんなに話すのは久々だった。

電話をしながら子どもの声が聞こえた。
忙しい中、時間を作ってわざわざ電話をかけてきてくれてありがたかった。

 
 
明日は休みだ。
そう思うと嬉しかった。

ベッドに横になると、深い深い眠りについた。

 

 




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