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偶然の再会を夢見て

休みの日、元職場近くでイベントをやっていたので見に行った。

元職場近くに行くたびに誰かいるか期待して
毎回誰にも会えない。

 
イベント会場に着いた瞬間に仕事の件で新施設長からLINEが入り、ビクッとする。
休みの日には仕事関係のやりとりはなるべくならしたくない。

 
帰り道、車を運転していた。

福祉施設の送迎車が通るたびに期待しながら施設名を見る癖がついた私は
その時もいつもの癖でチラッと見ただけだった。

 
…いた。

とあるお店に停まっていた車は元職場の送迎車だった。
私は慌ててその店に車を止める。

車は空だった。

 
今ならば偶然を装って再会できるだろう。
私は偶然来たかのような装いで店内を歩いた。

 
…いない。

店内を三週歩いても
元職場関係者は誰も見当たらなかった。トイレだろうか。

 
ガッカリしながらお店を後にした。

 
ここから車で5分かからないところに元職場があるのに
今日は営業日なのに
私はそこには行けない。

 
みんなに会いたくても
退職した私にできるのは
こんな風に偶然を装って再会を夢見るだけだ。

 
会いたい。

その気持ちが私を突き動かすけど
現実は厳しい。

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