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現場職員半分人数

その日は私が朝起きた時まではいつもの朝だった。

私はいつもの時間に起きて、朝食を食べ、出勤準備をしていた。

 
すると、出勤前にリーダーから休みの連絡が入った。
子どもの体調不良らしい。

リーダーは子どもが体調不良の時は休みをとるのでいい旦那さんだと思う。
子どもが体調不良の時は奥さんが仕事を休んだり、見る場合が多いが
話を聞いていると、リーダーの家は家事や育児の割合が奥さんとさほど変わらないようだったから。

 
職場に向かっている途中、更に前施設長から休みの連絡が入り、他の同僚からも休みの連絡が相次いだ。

 
朝、出勤した際、新施設長から今日は今ここにいる職員しか勤務しないと言われて愕然とした。
職員がいつもの1/3しかいないからだ。

新施設長は急遽休みの職員に声をかけたが
それでもその日の職員数はいつもの半分だった。
利用者の人数はいつもと変わらない。

 
急遽日課を変更し、送迎を組み替え、その日を乗り切った。
大きな事故や事件はなくてホッとした。
転職してから一番少ない職員数で現場を回した日だった。

 
とはいえ、前の職場で私は修羅場をたくさんくぐり抜けてきた。

今の職場より利用者に対する職員割合は少なかったし
正職員も少なかった。
車椅子の利用者より職員の数のが少なくて、車椅子を押す職員が足りなかった。

 
車椅子の利用者を押しながら右手で片麻痺の利用者の歩行支援をし、私の腰に目の不自由な利用者に掴まってもらい、公園を歩いた日もあった。

あの日々を思えば、転職先で現場職員半分しかいないなんて
なんとか切り抜けられる程度のアクシデントだった。

 
前の職場は残業できない職員や仕事をより好みする職員もいて、仕事に対する意識や温度差がまちまちだったが
今の職場は職員がみんな穏やかでやる気があって協力的だ。

 
前の職場ならば急な休みの職員は責められただろうが
今の職場で今回の急な休みの職員を責める人は誰もいなかった。
勤務日じゃない職員も快く駆けつけてくれた。いい職場だ。

本当にすごい職場だと改めて思った。

 
私の有給や振休の日
他の同僚から急遽休みの連絡が入ることがある。

そんな日に有給や振休とって申し訳なかったなぁと思う反面
まぁ今の職場ならみんななんとか乗り切るのだろうと信頼している。

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