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男性利用者の性的欲求

仕事柄、男性利用者からデートに誘われたり、告白されたり、求婚されたりしたことがある。

 
でもそれは私に特別魅力があるわけではなく
障害者施設で働いていると異性の職員に利用者が恋心を抱きがちなのだ。

家と施設が世界の中心である利用者にとって
職員はやはり特別な存在になりがちなのであろう。

 
利用者Aさんは同僚Bさんを熱狂的に慕っていると聞いた。

二人きりになりたがるとか、二人きりだと体を触ってくるとか、そういうことがあるらしい。

 
普段は真面目で大人しそうな印象だが
どうやら周りに人がいない時を狙ってBさんに近づくらしかった。

 
そんな中、今後の将来を改めて考え
Aさんの中に他の夢が浮かんだらしい。

 
Aさんは親亡き後、職員Bさん、Cさん、私と4人で暮らしたいと話し出した。
私はずっこけた。

 
一体いつの間に私がランクインしたのだろうか。気づかなかった。

以前はBさんと結婚したがっていたが
第二夫人、第三夫人としてCさんと私を選んだようだ。

 
Aさんは今も熱狂的Bさんファンだ。
私だけでなく、Cさんもランクインに驚いていた。

 
その一夫多妻制の願望を口にしてから
なるほど、私に対しても二人きりになろうとしたり、二人きりだとさり気に体を触ってくる姿が見られた。
勘弁してほしい。

 
利用者に慕われるのは嬉しいことだが
性的な数々の言動に私はゾクッとするようになった。

 
二人きりにならないように距離を置くように意識した。
とはいっても仕事上二人きりにならざるを得ないこともあるし、隙を狙ってくる姿もあるが。

 
私達の訴えや現状を知り
新施設長が話をしてくれた。

こういう問題は男性職員が入った方がいい。

 
福祉職員はボランティアではない。
職員と利用者は仕事上の付き合いだ。
職員の優しさに過度の期待はしないでほしい。

性的欲求は自然なものだ。それは否定しない。
ただ、露骨に仕事上の相手から向けられると困惑する。

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