見出し画像

休みの利用者から私宛の動画

ご家族に陽性者がいて
自宅待機をしている利用者がいる。

 
その利用者は先日
新施設長宛にLINEをした。
動画が添付されていたらしく
新施設長は全職員のグループLINEに
その動画を転送した。

 
「皆さん、このたびはご迷惑をおかけして申し訳ありません。私は元気です。」

「自宅でも頑張っています。また会える日はよろしくお願いします。」

動画では、利用者がそのようなことを頭を下げながら話していた。

 
…未だに、慣れない。

私はコロナ禍で転職したから
マスクを外して話す利用者に違和感を感じる。
マスクを外す水分補給時や昼食時、歯磨き時は黙っていることが基本であるし。

 
利用者は二本目の動画でダンスを披露した。
自宅での生活中に太らないようにと
ダンスに励んでいるようだった。

 
画面越しだが
元気そうな様子に嬉しくなった。

 
 
話はこれで終わりだと思っていた。

 
 
 
 
次の日
新施設長から言われた。

 
「あの後、真咲さん宛に動画が届いたので転送しますね。」

 
私宛!?!?
なんだろう?

 
私は動画画面をタップした。

すると、自宅でも継続して脚本を書いていることや次回来所時に脚本を読むことを伝えてきた。

 
その利用者は私と同じく文章を書くことが好きで
私はよく読ませてもらっていた。

 
また
その利用者は声優や女優のように演じることも得意で
私は利用者が書いた脚本を読んでもらってもいた。

 
それをわざわざ個別に伝えてくれたことが嬉しかった。

 
利用者が休みの日は
職員が交代制で電話をして様子を聞く。

 
「私、真咲さんがいいなぁ。」
「なんだ、真咲さんじゃないのか。」

話によると
他の職員が電話の日はそんなことを言う日もあるとか。

 
…その気持ちは嬉しいが

あんまり他の職員には面と向かって言わないでいただけると
立場上、助かる。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?