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2046

3
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2046 ❸

2046 ❸

3 出発

「ヴァディトの居場所知ってのんか…?」
アナトが恐る恐る八代の顔を見る。
「ま、あ、ね。私を誰だと思ってんの? 情報通の八代よ?」
おお! アナトとニコが顔を合わせ歓声をあげる。
「お前の親分さすがだな」ニコがカゴに入ったカメレオンに向かって話しかける。
「親分って…」八代がニコを見ながら笑った。
「私が知ってる人は、初代ヴァディトの孫」
「ほぉ…、うん…」
ニコとアナトが真剣な顔つき

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2046 ❷

2046 ❷

2 捜索
「で、どうすんの」
眠い目を擦りながらニコがアナトに尋ねる。
「どうすんのって、何が?」
アナトが布団の中で寝返りを打ちながら低い声を出す。
「は?? 昨日盛り上がったじゃん。まさか覚えてない…?」
「何それ? そんな盛り上がったっけ?」
アナトはまだ眠そうだ。
「マジかよ…。早起きして損したじゃん」ニコがむすっとしながら身支度していた手を止める。
「嘘嘘。冗談だよ。覚えてまーす」
「覚

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2046 ❶

2046 ❶

気が触れそうな時代だよ。こんなことになるなんて誰が想像したさ。
本当に滅茶苦茶な時ってな、誰も滅茶苦茶だなんて思わない。後々振り返って、変わり果てたどうしようも無い状況を見ながらふと思うのさ。滅茶苦茶だなって。

1 狂乱
アナトが口から濃い煙を吐き出しながらボヤく。
「何だお前、もう飛んじまったのか。眉間に力入ってんぞ」
ニコはアナトのことを揶揄うように笑いながら、アナトの手にある太いジョイント

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