品川区社協を辞めて、【バリアフリーeスポーツ】に注力します
2年ぶり2度目の退職エントリ(会社を辞める/辞めたことについて書かれた記事)です。
40歳となる年にもかかわらず惑いと恐怖でビビっておりますが、この記事を読んでいただいた皆様に頼みたいこともあり、今の気持ちを書き残しておきます。
(参考:前回の退職エントリ)
品川成年後見センターはやっぱりすごかった
「日本一の成年後見センター」との異名は伊達ではなく、受任件数・職員の質ともに日本トップクラスの後見実施団体で学べたことは非常によい経験でした。
特に、裁判所書記官出身であるにもかからわず成年後見実務を知らない私に、2年という短い期間の中で全種類の職務担当を経験させてくれた後見センター所長には大変感謝しています。ありがとうございました!
「障害者eスポーツ」という新しい挑戦の背中を押してくれたこと
品川成年後見センターは「品川区社会福祉協議会」という法人に属しているのですが、この組織では「自主研究活動」として新しい挑戦を応援する仕組みがありました。
私は当時大流行の兆しがあった「eスポーツ」を「成年後見制度の広報」に活用したいと考え、「障害者eスポーツ」という自主研究活動グループを結成し、2019年11月には乙武洋匡さんをアンバサダーに迎えた障害者eスポーツ大会を開催しました。
また、当時の局長(組織の実質的なトップ)には、「面白い活動をしているね」と可愛がっていただき、行政や福祉の有力者とのご縁を色々繋いでいただきました。ありがたや~
(イベント準備のため、後見センターでの業務終了後に、漫画喫茶で寝泊まりしていたのは今となっては良い思い出です。)
コロナ禍でも快進撃は続く
2020年に入っても私達の勢いは止まりませんでした。
(「東京eスポーツフェスタ2021」に登壇した際の「バリアフリーeスポーツの歴史」のスライドを改変)
4月にコロナウイルスの緊急事態宣言が発出された後でも、ピンチをチャンスに捉え、オンラインを主戦場にしてeスポーツ活動を続けてきました。
私達のイベントでは、障害者はゲームをプレイして楽しむだけでなく、できる限り運営スタッフとして関与して頂くようにしています。
5月の大会運営をサポートしてくれた障害当事者から、「大変だったけど、関われて良かった」との言葉が漏れた時、聞いていた運営スタッフ一同感動で涙ぐんだのを覚えています。
https://epara.jp/brawlstars-kio-200610/
福祉法人の中での活動の限界
確かな手応えを感じながら、年齢・性別・障害の有無等の壁を乗り越える「バリアフリーeスポーツ」を広げて行きたいと考えていました。
ただ、私達の活動が報道等で取り上げるようになるにつれ、ネガティブなご意見も頂くようになりました。
「コロナで大変な時期に、福祉のリソースをTVゲームに割くのはいかがなものか」「ゲーム依存の研究結果もあるのに、障害者にゲームを推奨するなんて許せない」等々。
確かにeスポーツ(TVゲーム)にはゲーム依存症等の負の側面もありますが、「eスポーツ課題遂行能力が向上した」という研究結果も出ています。
https://www.sankeibiz.jp/econome/news/210209/ecc2102091500001-n1.htm
とはいえ、賛否両論ある「eスポーツ」を社協という福祉法人が手放しに薦めるわけにはいかない、というのも一理あるところだと思い、悩む日々が続きました。
吹っ切るきっかけをくれたビジネスコンテストの優勝
「社協に迷惑をかけられないし、コロナの状況が落ち着くまで、一旦eスポーツの活動は全部停止しようか。」
こんな葛藤を抱えていた最中の昨年11月、「eスポーツ特化型ビジネスコンテスト」に出場し、私が1年以上温めていた「バリアフリーeスポーツカフェ」企画をプレゼンする機会を頂きました。
ありがたいことに結果は優勝。
ただ、結果自体より、審査員から「社会にとって意義がある活動だね、応援しているよ!」「支援してくれそうな企業を繋げるよ!」という温かい言葉が身にしみました。
https://epara.jp/bizcontest-epara-201127/
たまたまゲーム趣味が高じてたどり着いた「バリアフリーeスポーツ」でしたが、この道を突き進むことが運命か、と覚悟が決まった出来事でもありました。
私が日々感じている感動を皆さんと共有したい
上記のような経緯で2021年3月31日付けで品川成年後見センターを退職し、「バリアフリーeスポーツ」を通して「自分らしく生きていける世界をつくる。」という目標に向かって邁進する予定です。
「バリアフリーeスポーツ」の分野では、関わる人の価値観・魂を揺さぶるイベントが日々発生しています。
https://epara.jp/championship-malpos-201211/
https://epara.jp/eparacp-naoya-210303/
彼らと関わり、ともに時間を過ごす人が増えることで、他人を尊重し合い、それぞれが「自分らしく生きていける世界」が実現できると確信しています。
加藤の活動に興味を持っていただいた人にお願いしたいこと
長くなってしまいましたが、最後にお願いがあります。
私達の活動はまだ始まったばかりの火種に過ぎず、価値観をともにする仲間とその火を大きく育てる必要があります。
仲間になってもよいよ、という方がいらっしゃればご連絡いただきたいのです。https://epara.jp/contact/
(求めている仲間:「自分らしく生きていける世界をつくる。」という価値観に共感いただける方。人材領域:障害者の職業紹介の経験があり、企業の人事担当者との連絡業務を手伝っていただける方。eスポーツ障害の有無に関わらずコミュニケーションできる環境を一緒につくりたい方。eスポーツ領域:バリアフリーeスポーツイベントの企画・運営(クリエイティブ制作・選手誘導等)を手伝っていただける方。ePARAのメディアに寄稿いただける方。)
また、4月25日から「バリアフリーeスポーツカフェ」に関する新しい挑戦を始めます。Facebook上で限定公開グループを立ち上げましたので、ぜひFacebookメッセンジャーにて「バリアフリーeスポーツカフェに興味があるよ」とお声がけください!
https://www.facebook.com/koken3Kato
皆様からの応援をエネルギーに変え、ますます夢に向かって突き進みたいと思います。
これからも加藤を、ePARAをよろしくお願いします!
スペシャルサンクス
後見業界一熱い男、K先輩。ケースに向き合う姿勢、勉強し続けることの大切さを学びました!
入社同期(御年68歳)のHさん。常に新しいことにチャレンジする柔軟性はスゴすぎです。シニア限定eスポーツイベントも開催しますので、その際はお誘いします(出場選手兼運営スタッフとして(笑))
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