コーチング×「認知科学」⑦コーチング理論②エフィカシー

お疲れ様です。現在軽井沢にて外部研修を受けております。時期も時期なので、とても空気が透き通って、気持ちいですね。

さて、前回の記事の続きになります。

前回の記事では、コーチング理論の「ゴール設定」について書いてきました。今回は、「エフィカシー」についてです。

=俺だったら絶対できるよねという謎の自信=

エフィカシー、日本語いうと「自己効力感」です。こちらを実体験をもとにお伝えできればと思います。

====コロナ時のエピソード====

私が現職に入社したのは、コロナ真っ最中。売上も前年対比で80%減という状況でした。

ここに対して、我々が打った施策は「新規事業を複数同時に立ち上げる」です。この時の心情は「もうやるしかない、未来はわからないけど、俺(俺らなら)いけるでしょ」でした。

他の会社が人員を縮小し、販管費を縮小していく中で、創業事業しかなかった会社において、新規事業をしかも複数同時に立ち上げるということは、とても未知な領域でチャレンジフルでした。

ただ、我々は悲観していませんでした。

一言、「俺らならいけるでしょ」

====エフィカシーとは====

上記は、今振り返ると「エフィカシー」がとても高い状況だったと思えます。
このエフィカシーとは、定義として「ゴール達成する自己の能力の自己評価」です。

この「エフィカシー」が大事な理由は、冒頭でもお話しさせてもらった通り、我々は「現状の外」にゴール設定をするから、なんです。

そして、コーチの役割は、「クライアントのエフィカシーを上げる」になります。

「え、私、そんな根拠のない自信なんてないよ。。。」

と思われる方もいるかしれませんが安心してください。
人には必ずエフィカシーの高い領域と低い領域があると言われています。

過去、振り返ってみてください。

何かゴールや目標、挑戦する時に何かわからないけど「イケるな」という感覚は人生で一秒以上あったと思います。

そのエフィカシーが高い状態を持続させる、その領域を特定することがコーチングなのです。

====リソースが揃ったら挑戦するは「現状の中」====

一般的に、ゴールを達成するために何が必要か?と聞かれたときに、お金、人脈、アイデア、知識、経験、スキルなどを口にされる方が大半です。

これは、「それらがあれば(満たされれば)、達成する」になるので、エフィカシーは低いとということなんです。

なぜなら、それらがないとゴール達成できない、と思っているからです。

成功している「起業家」はエフィカシーが高い良い例ですよね。起業初日は全く何もない、お金も人脈も仲間もほとんどないところから始まっているので。

また、我々のプロトコルとして、

ゴール自体は、「現状の外」つまり、今の自分では達成できない(イメージもついていない)が前提なので、〇〇が満たされたら達成します!っていうのは、現状の中になるんです。

なので、現状の外のゴール設定をし、ゴール達成に向けて「エフィカシー」が高いかどうか、はとても大事になるんです!

====真逆の概念「セルフエスティーム」====

ちなみに、セルフエスティーム、つまり「自己肯定感」とエフィカシーは真逆の概念になります。最近は自己肯定感を高めよう、という風潮がありますよね。
セルフエスティーム、自己肯定感は、「現状の自分を認めること」です。例えば、大企業の部長や社長が、「私は社会的にも成功している!」「年収が1000万ある」など、は自己肯定感が高い状態ですが、これは現状の自分に満足してしまっているので、我々のコーチングの対象外となります。
現在の自分に満足しているということは現状維持でよいので、現状の外のゴール設定をしても、コンフォートゾーンから抜け出せないからです。

まとめると、現状の外のゴール設定をしたあとに、そのゴールを達成する上での大切な概念であるエフィカシーを高めていくことを、コーチングセッションの中でやっていくのです。

次回の記事では、達成プロセスの見えない「現状の外のゴール」をどのように達成していくか、マインドのカラクリ、認知科学の観点から説明していきます。

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