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オリジナル詩 まとめ

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オリジナルの詩をまとめました。
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記事一覧

【詩】 結婚

昔、執着心に囚われた女がいて いよいよその女は私の深部に 銀の楔を打ち込んだ あまりにも固…

大吉
5年前
2

【詩】 女だからって!

女だからって! その一文字が この人生を死ぬまで 追い回すんだわ 女だからって! その一文字…

大吉
5年前
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【詩】 魂の受胎

おまえと身体を重ねてみても あぁ、虚しくなるばかり 一瞬の快楽が、それも、 原始的な欲求が…

大吉
5年前
1

【詩】 ゾンビ

あなたってゾンビみたいね! いつもこの肉体に飢えているんだから 私がいくら差し上げても あ…

大吉
5年前
3

【詩】 徒花

おまえは私にどっしりと根を張らせ 背骨に絡みついてはもはやこの肉体から 抜き去れそうもない…

大吉
5年前
2

【詩】 指輪

まだ、義務教育が完全には開けやらぬ時分 私は身分不相応な高価な指輪の為に 一心不乱に時間を…

大吉
5年前
4

【詩】 ショーウインドウに砕けた恋

最後を見届けよ! なんて、おっしゃるの いいえ、そんなことはできないわ 別れを突き付け 哀れ! 泣きじゃくるこの醜い顔を アナタは最後の思い出とばかりに 差し出せ! と、おっしゃるの なんていう、悪魔なの! 私にも気品があるわ アナタの心がここにないにしても あぁ、なんて、呪わしいの! それでも、私はアナタを見ないわ 顔を横に伏せれば 私の女々しい裸体のココロは 髪のなかで秘められるもの あぁ、それにしても、 なんて、愚かなこと! 弱々しくも強情な…… 貴方への真っ

【詩】 いま十代であったなら

秋の声を聞くたびに 貴女の一通のメールを思い出す 風邪が治ったらキスをしようか、と 貴女は…

大吉
5年前
3

【詩】 煙れ!

甘ったるい煙の最後を すっかりと肺に送り終えると それを吐き出す前に 眼を閉じて、間を置い…

大吉
5年前
3

【詩】 戦闘機

この世でもっとも気高い翼を持つお前が なぜミサイルをその身に宿している 誰かがお前に照準…

大吉
5年前
6

【詩】 無垢の雄叫び 女2 髪

鼻をツンとつく冷たい風が いたずらに貴女の髪を愛撫し 空に嫉妬の芽を舞い散らせる あぁ、願…

大吉
5年前
6

【詩】 無垢の雄叫び 女1 失恋

この世界 まったくもって、恨めしい! この身体 まったくもって、呪わしい! 貴女が過ぎ去っ…

大吉
5年前
4

【詩】 無垢の雄叫び 酒と煙草2 甘美な響き

酒で精神はこの世から去り 煙草で肉体は内から灰に近づく もうすぐだ! この世からの離別! …

大吉
5年前
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【詩】 無垢の雄叫び デジタル装具1 呪いの海

あぁ、なんという呪わしい時代だろう! 17のときのまま、凍結したあの子のいまを 情報の海に尋ねてみれば 海は瞬時にあの子のいまを映し出す おぉ、海よ! 貴様はなんという おぞましい悪魔なのか! 私は耐え難い誘惑に従って、お前に 尋ねてしまった わかってはいるのだ 麻薬と等しく、その願望は身を滅ぼす ということを あの子は当時の夢物語をいまその海に 浮かべていた 私の方ではあれからの人生を呪い蔑み ただ、破壊するしかなかった あぁ、呪われた海よ! お前はそのまま力を肥大さ