【詩】 ショーウインドウに砕けた恋

最後を見届けよ!
なんて、おっしゃるの
いいえ、そんなことはできないわ

別れを突き付け 哀れ!
泣きじゃくるこの醜い顔を
アナタは最後の思い出とばかりに
差し出せ! と、おっしゃるの

なんていう、悪魔なの!
私にも気品があるわ

アナタの心がここにないにしても
あぁ、なんて、呪わしいの!

それでも、私はアナタを見ないわ
顔を横に伏せれば
私の女々しい裸体のココロは
髪のなかで秘められるもの

あぁ、それにしても、
なんて、愚かなこと!
弱々しくも強情な……
貴方への真っすぐな、この想い

いじわるね、天使さん
それでも、貴方は祝福し
この髪に光の輪を投げるのね


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