【9割の人が勘違い!?】日本が抱える借金の真実
「日本の借金は他の国に比べて多い。」と様々なところで報道されていますが、皆さんはどのように考えますか?
皆さん、こんにちは。
BOOK DIGESTのたくみです。
本日は「誰も教えてくれないお金と経済のしくみ」より日本の借金についてお話ししていきます。
日本は借金大国とよく言われていますが、実は見方を変えればそんなことはないのではないかというのが本記事の内容になります。
国の借金について理解することは、私たちが住んでいる国の経済事情を把握する上で重要です。
ぜひ、最後までご覧ください。
また、この記事で本書に興味を持ってくださった方は一度手に取ってみてください!
過去最大の借金!?
新型コロナウイルスの影響で2020年に「国の借金(国債費、借入金、政府短期証券の合計)が1212兆円を超えた」と大きく報道されました。
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僕は当時、大学生でしたが、「日本ってそんなに借金があるの!?」とかなり驚いたのを覚えています。
そして、そこから僕は日本は借金大国であると言う認識が強くなりました。しかし、ここには大きな見落としポイントがあることが分かりました。
国の借金とは?
日本は本当に借金大国なのでしょうか?
ここを理解するためには、簿記の知識が必要になりますが、簡単に言うと「どこかで借金が発生していれば、どこかで資産が増えている」という原理を使います。
これを日本に例えると、日本が借金をしているのであれば、どこかの資産が増えていると言い換えることができます。
基本的に国の借金は国債発行残高を指すことが多いため、日本の国債をたくさん持っている場所はどこかを調べればいいわけです。
皆さんは、どこが日本の国債を多く保有しているかご存じでしょうか?
2022年現在、約53%の国債を日本銀行が保有しています。そして、この日本銀行は日本の中央銀行という位置付けで、日本政府は日本銀行の株式を55%保有しているため親会社になるんです。
すこし、回りくどくなりましたが、日本銀行は日本政府の子会社的な位置付けになるんです。
また、残りの47%のうち海外投資家が保有している割合は10%ちょっとです。残りは日本の銀行や企業が保有しています。
そのため約90%の国債を日本の企業等が保有している計算になります。
このような側面で考えると、日本の借金はそれほど深刻なものではないとも言えるのではないかと思います。
財政破綻は起きないのか?
では、国債ばかりを発行してしまうと財政破綻は起きないのでしょうか?
経済の通説では、日本国債を発行しすぎると、日本円の供給量(世の中に出回るお金)が増えすぎて、円の価値が暴落してしまいます。
そうなると、外貨に対して日本円が安くなり、かつ輸入物質の価格上昇からハイパーインフレとなり、財政破綻してしまう。
これを避けるために、増税などの政策を行い国債という借金に頼らずに財政をやりくりしていこうとしているんです。
しかし、上記でも説明した通り2020年、日本は過去最高の国債発行額を記録しています。
2019年と比較しても倍ほど違う額です。
しかし、現在、経済は破綻しているかと言うとそうではないですよね。
確かに、インフレは起こっていますが経済破綻するほどではないんです。
また、国債を発行しすぎると将来の若者の負債になるため、あまり発行しない方が良いという意見もあります。
しかし、新型コロナウイルス感染症など未知なものが世界を襲った時、国債を発行せずに経済を圧迫することで、亡くなられる方や景気悪化による自殺者などが増え、経済の担い手である人口までも減ってしまいます。
それでは、本末転倒になることもあると僕は考えています。
このように、現代の通説はもしかしたら、正しく活用されていない可能性もあるということを考えられるようになるためにも、知識を身につけておく必要があると思います。
さいごに
本日は「誰も教えてくれないお金と経済のしくみ」より日本の借金についてお話ししてきました。
僕自身、この本を読むまでは自分が住んでいる国にも関わらず、日本の経済について何も理解できていなかったなと実感しました。
また、こう言った経済の知識を身につけることで、ニュース番組の見方も変わりますし、職場の上司、取引先の社長とのコミュニケーションにもつながります。資産運用などを行う上での指標にもなると思います。
ぜひ一度本書を読み日本経済について、そしてお金の教養について理解を深めてみてください!
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