レビ人の役割

今日の聖書箇所
-民数記3〜4章-

時は遡り、出エジプトでの過越のとき、神は産まれてくるすべての長子(初子)を神のものとして聖別された。そして、時は経ち、出エジプト後の民数記3章の時代に、神はそのすべての長子の代わりに、イスラエルの民の中のレビ人を神のものとして聖別され、神の幕屋の奉仕と人々への奉仕のために仕える者、つまり祭司職として選別された。
祭司はすべてレビ人に属していなければならなかったが、決してレビ人の全員が祭司ではなかった。レビ人は奉仕を25歳から始め、5年間の実地訓練を受け、30歳にしてすべての奉仕を執り行うことが認められていた。
奉仕に関する情報は以下のとおりである。

天幕奉仕するレビ人の一族・指揮官・族長・役割
・ケハテ族 2,750人 
 指揮官 アロンの子エルアザル
 族長 エリツァファン
 役割 契約の箱、机、燭台、祭壇、
    勤めに用いる聖所の用具、
    垂れ幕とそれに関わる全て

・ゲルション族 2,630人 
 指揮官 アロンの子イタマル
 族長 エルヤサフ
 役割 幕屋、幕屋の覆い、入口の垂れ幕、
    庭の掛け幕、庭の入口の垂れ幕
    およびに関わる全て

・メラリ族 3,200人
 指揮官 アロンの子イタマル
 族長 ツリエル
 役割 幕屋の板、その横木、その柱と台座、
    その杭と紐についての全て
                合計8,580人

 私が民数記3章を読み、また上記の情報をまとめた上で興味深かったことは、「権威と責任」についてである。
この「権威と責任」という知恵が、
紀元前約1400年代に存在したことに驚愕した。
ゲルション族の人々は、祭司であるアロンの息子たちなら誰でも指示を受けることができた。(民数記4:27)
しかし、ゲルション族が直接責任を負っていた人物は指揮官イタマルだけであった。
現代で言うならば、いち社員が会社の社長に直接指示を仰ぐのではなく、中間管理者である部長や支店長に指示をもらうようなイメージかもしれない。
神はそれぞれの部族に役割と立場、権威と責任を与え、部族ごとの幕屋の奉仕をスムーズに進めていくために、指揮官を立て、礼拝を導いている。
しっかりとした定めと掟を生成した上での人材配置とチームビルディング。
今では、組織で当たり前に行われ、重んじられる「権威と責任」というものが、実は創造主なる神が人間に与えた知恵であったことに感動を覚えた。

ハレルヤ。主を感謝します。

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