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俺とタバコ

アイコスをもらった

還暦の誕生日に同級生からアイコスをプレゼントされた。
「もういい歳なんだからお前もいい加減健康の事を考えろ」
そう言われてなんとなく俺の加熱式タバコの旅が始まった。当時出たばかりのアイコスは、決してウマくはなかった。いやむしろマズかった。そして何より臭くて周りの評判はすごく悪かった。
「健康に気を付けるって我慢が必要なのか」そう思った。1年間アイコスを使って奥歯が1本抜けた。同級生に歯科医がいるので若い頃から歯のメンテナンスは欠かさなかった自慢の歯が抜けてしまった。それでアイコスというか加熱式タバコに疑問を感じるようになった。

プルームテック

マズい上に独特の臭いが不評だったアイコスに見切りをつけ、JTから発売されたプルームテックを買った。本体価格も安く、何より加熱時間も不要で長いままのタバコを捨てる事もないプルームテックは理想的だった。けれどタバコを吸った気がしない。低温加熱式なのでタバコとしては弱すぎたのだ。色々調べて強力なバッテリーを買ったり、長くてカッコ悪いバッテリーをショートタイプにしたり、コットンに追加のリキッドを足してみたりした。むせるくらいに強くなったが面倒臭い仕様になってしまった。
結局プルームテックは研究対象となり、普通のタバコの戻ってしまった。

Ploomtech+with

歴代プルームテックシリーズ

プルームテックプラスが出た時もすぐに買った。低音加熱式のままで、アメリカで流行っているリキッドを気化して吸う電子タバコの技術を組み合わせてきたのだ。
「おそらくこれは最強だろう」と思ったが、液漏れはするしデカくてカッコ悪いしで少し短い互換機を買った。しかし互換機はリキッドの消耗が激しく、液漏れもひどかったのでまた普通のタバコに戻った。
他メーカーに追随してJTも高温加熱式のプルームを出してきた。当然買ったが気に入らなかった。高温加熱式は専用のタバコを火を付けずに300度近くに加熱し蒸気を吸うのだが、吸い終わっても長いままのタバコが残るのでもったいない気がしてイヤなのだ。

辿り着いたトコロ

JTが最終兵器として出してきたプルームテックプラスウィズは、低温加熱式だが今までより少し高温にし満足感を上げてきた。リキッドとバッテリーを収納しているのに手の中に隠れるほど小さく、加熱時間不要で好きな回数を吸えて電源をオンオフするという概念もないので理想的だ。今はこれが一番のお気に入りとなっている。どうも俺は数回程度をしょっちゅう吸いたくなるタイプのようだ。何より臭いが一切しないので、例え入院中にベッドの上で吸っても看護師さんにバレない。
今はグローハイパーX2という高温加熱式と併用しているが、強くてあまり吸わない。普通のタバコは気付いたら1本も吸わなくなっていた。トータルすると普通のタバコを吸っていた時よりタバコ代は安くなった。その内グローも吸わなくなるだろう。

結局タバコって・・・

昔から世界中で愛用され、酒と違ってタバコで死んだという報告も聞いたことがないのに、嫌煙家の意見が強くて喫煙者は肩身が狭い。どんどん喫煙場所が無くなっていく。喫煙と肺がんによる死亡率の因果関係も証明できていないらしい。それでもタバコは世界中から嫌われている。加熱式も含めタバコ税だけがどんどん上がっていく。俺は高額納税者なのだ。

でも多分死ぬまでタバコをやめないだろう・・・

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