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専業主婦だった私がNewsPicksで書けるようになるまで

「新しい仕事を始めることになりました!」と自身のSNSに投稿してから半年ほどが経ちました。

1月から行なっている講談社ミモレ(Web女性誌)でのコミュニティマネージャーという仕事に加えて、5月から経済ソーシャルメディアのNewsPicksでライターとして定期的に執筆させていただいています。(数えたら、NewsPicksでももう20本以上書いてた!)

最近は、西村勇哉さん率いるミラツクのインタビューシリーズでのライティングも務めさせていただいたり、Youtube番組でMCをさせていただいたり、クリエイターの友人と協業したりで、日々「超楽しい!!」と感じている仕事状況です。

社会人歴11カ月しかない状態で結婚し、3人の子ども達に恵まれ、2年前まではひたすら専業主婦だった私が、少しずつでもキャリアを築いていけているのは嬉しいとしか言いようがありません…(涙)

2年前の秋に、NewsPicksの執行役員である金泉俊輔さんが講師を務めた編集講義に参加して、「いつか金泉さんとお仕事したいです!」と言った私に「ぜひいつか一緒に働きましょう!」と答えてくれた金泉さん。

以来、私は心の中で師として慕っていて、「ライターとしての現状」を時々ご報告・ご相談させていただいていました。(金泉さんは本当に素敵なアニキ的存在であり、名編集者さんです)

そんな金泉さんから「ライターとして必要な力」は、『原稿力、取材力、企画力、人脈』だと伺いました。

どれも一切なかった私は、少しずつそれらの力を上げていこうと心に誓いました。そうは言っても、どれもない状態から元新聞記者や経済誌出身の方々が書いている経済メディアに書けるようになるには、遠い道のり。

それを可能にしてくれたのが、朝倉祐介さんが共同代表を務めるシニフィアンにて執筆機会をいただけたことでした。スタートアップの経営について、様々な角度から鋭く掘り下げるシニフィアン共同代表のお三方。

正直、最初は「何を聞いても全く意味がわからない…」という状態だったのですが、「代さんなら書けると信じています」と挑戦させてくださった朝倉さんの言葉を信じて、「調べて、理解できるよう努めて、書いて」、を繰り返しました。

対外的にも信頼されているメディアダイヤモンドオンラインにそのまま掲載されている)で、朝倉さんともう一名の日本語力と論理思考力の神々とチームになり1年間書かせていただき、私の「原稿力」は徐々に上がっていきました。

そうこうしているうちに、所属しているオンラインコミュニティであるコルクラボ(様々なジャンルのクリエイターがたくさんいる)でも「インタビューしたいって言ってたよね? こういう案件があるんだけどやってみる?」と声をかけてもらうことが増えていき(そもそもがコルクラボでの出会いから商業ライターになれた)、気づくとこの2年間で160本以上の記事を書いていました。

そして、8カ月ほど前に講談社の方からのお声がけをいただき、ミモレでのコミュニティマネージャーに就任(こちらのお仕事もすごく楽しい! コミュニティのメンバーさんがスーパー優しくて日々癒される)と、一言で表すと、なんだかすごく運がいい。

未だに、ビジネスメールを書く際はネットで「ビジネスメールの書き方」を検索して読みながら書くほどに、きちんとした敬語も使えないし、名前を覚えるのが苦手だったりと、かなり色んなことに欠けている私が、未経験の状態から「とにかく楽しいっ」と思える仕事に出会えて、本当にありがたいし、ただただ運がいいなぁと毎日思っています。

フリーで働く上では、人との出会い運がすごく大切だと思います。だとすると、「運がいい」状態はどうつくれるのか。

朝倉祐介さんのご著書に『論語と算盤と私』という一冊があります。そこには、「事の成否は『理』『心』『運』が決める」と書かれています。

「理」は頭で考える内容や戦略。「心」は理から得られた結論を遂行しきる胆力。そして「運」。朝倉さんの考えではこれらの割合は「1:4:5」だそうです。

そのくらい、「運」は大きいけれど、運が成功要因の半分を占めるからこそ、人為的にコントロールできる残りの5割の中で「やり抜く力」が大切であり、「運」は「理」と「心」を準備できていないところには舞い降りてこないと。

私はそれを読み、0からスタートなんだから、とにかくやろう。と決めたのでした。(この本は、本当に素晴らしい本なので超絶オススメです! 私はこの本が大好きで、「いつか朝倉さんにお会いしたい!」と言っていたら会わせてくださった方がいて、後に一緒にお仕事させていただくに至ったという奇跡です)

私は、信じる力が相当強く、信じた言葉や未来像に近づくためにひたすら積み重ねられるタイプなので(母になっても海でキレイに水着を着るために。。。という思いで3年間ほぼ毎日自宅での筋トレもし続けている)、自己肯定感低く生きてきたながらも、自身に唯一いいところがあるとしたらそこかな? と思っています。

「こういうことがしたい!」「この人に会いたい!」「こういう人と働きたい!」「こんな状態でありたい!」などを決めたら、どうしたらそこにたどり着けるかを考えて、一つひとつを積み重ねていく。

すると、誰かが気づいて応援してくれることが多いし、誰も気づかなかったとしても、やりたいことやっているから、それだけでも結構満足できると思います。

別の師として慕っている佐渡島庸平さんは、以前「大きな変化ではなく、一歩ずつ今をスライドさせていくことが大切」とおっしゃっていて、その言葉もずっと頭に残っていました。

先が見える気はしなくても、一歩ずつスライドしていくうちに、気づくと遠いところまできている。仕事に関しても、子ども達の成長を見ていても強くそう感じます。

NewsPicksではもちろんのこと、ライターとしてまだまだ新人の身だと思っているので、こんな偉そうな内容書けない…と思っていたのですが、最近たまに「どうやって今みたいになったの?」と聞かれるようになりました。

自分ではいつもその瞬間ごとに必死で、聞かれるようなことをしているとは思えないけれど、それならライターとしてきちんと書き残しておくべきかもしれない! と腹をくくり、書いています。

私自身もそうだったのですが、20代などではないのに0の状態から新たな挑戦を始めるのだとしたら、「誰から言われたわけでもないけれど、やるのを止められない」ジャンルで試みるのがいいと思います。

当然ながら「できるようになる」にはなかなかたどり着かないので、まずは修行道が待ち受けています。だけど、「どうしてもやりたい」があれば、それを「修行」だとか「努力」とは思わないので、どんどん積み重ねていける気がします。

私にとって、「知らないことを知れる」という意味でライター業はとっても楽しく、「インタビューごとにインタビュイーを大好きになる」という意味で天職だと思っています。

毎日が「大好き」で溢れているのは最高に幸せです。いつまで経っても書くことが得意だとは思えないけれど、途切れずにご依頼を受け続けるくらいには書けているし、それはつまりプロのライターということなんだから! と自分に言い聞かせよう。

「発注があり、受注する」という状態は、1人では成立し得ません。場合によっては、最初の一歩は金銭的な対価は伴わないかもしれません(私も最初は何十本もただただ自発的に書いていました。そうしたら、それを見ていた方が仕事として打診してくれるようになりました)。

今、キャリアに悩まれている方には、「もし一度でも、『これやってみる?』と聞かれたことがあるならば、お願いした人は『あなたならできる』と信じたんだよ」とお伝えしたいです。

その一つ一つを大切にやっていったら、きっと少しずつ、たどり着きたいところまで近づける。私はそれ以外のやり方を知らないから、そんなことしか言えないけれど、やりたいことに挑戦するあなたは同士であり仲間だと思っています。

そして、ひたむきに積み重ねていこうとする人に対して、世の中はとても温かい。みんな驚くほど優しい。世の中っていいところだなと感じると思う! ぜひ一緒に、やりたいことに、適切な方法で、着実な一歩ずつを進んでいきましょう。

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誰に勧められたわけでもなく日々黙々とやり続けてる筋トレの効果です! 個人的にはライターとしての今よりもドヤれるのが筋トレ継続です(笑)筋トレは続けると自己肯定感(主に「できる」と信じる力)が上がるのでおススメです!

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お読みいただきありがとうございました。これからも楽しいこと、やりたいことをたくさんやっていきたいと思います!

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