あなたはビール派?日本酒派?ウイスキー派?お酒好きのためのほろ酔いツアー
お酒好きのみなさん、お待たせしました! 5月の大ナゴヤツアーズは、いろんな場所でお酒を味わえるツアーをたくさんご用意しました。クラフトビールの醸造所や日本酒の酒蔵、ウイスキーが豊富な名店バー、さらには昼飲みのはしご酒まで楽しんでください♪
クラフトビールブームは、どうやって生まれた?
岐阜県瑞浪市釜戸町に、“クラフトビール界の匠”として名を馳せる丹羽智さんが醸造長を務めるブリュワリーがあるのをご存知ですか?
今や、ブームを超えて定番として浸透しつつあるクラフトビール。その魅力をたっぷりと楽しめるツアーをご紹介する前に、少しおさらいを。日本でここまでクラフトビール文化が花開くようになったのには、どんな経緯があるのでしょうか。
最初のきっかけは、1994年。この年に何があったかわかりますか?
答えは「酒税法の改正」です。ビールの最低製造量が2,000kℓから60kℓに引き下げられたことで、小規模醸造業者でもビールを醸造することができるようになりました。これによって、地ビールブームが巻き起こります。ところが、ブームに乗って参入したものの技術が未熟だったメーカーや、品質はおざなりで価格だけ高い商品も多くなり、ブームは沈静化。
しかし、ブームが去った後も、熱意を持ったブルワリーたちは醸造を続けてきました。その結果、技術が向上して高品質なビールが生産されるようになり、逆に低レベルな醸造業者は淘汰されていったのです。国際大会でも日本のクラフトビールが多数入賞するほど! こうした、品質にこだわりを持つビール職人が造るビールが「クラフトビール」と呼ばれるようになったのだそう。
最近では、ブリュワリーだけでなく、クラフトビールを提供する飲食店も多くなりましたね。今後ますます、クラフトビールは勢いを増していきそうです!
ブリュワリーで聞く! ビールの奥深〜い楽しみ方とは
暑い夏にキレのあるビールをキュッと飲む。そんな印象が強いビールですが、実はもっと奥が深く、楽しみ方がいろいろあるんです。
2020年に誕生した「カマドブリュワリー 」。その特徴はなんといっても種類の多さ。通常ラインナップのほかにも、さまざまな素材のビールを随時開発しています。それができるのも、醸造長・丹羽さんの熟練の技があるからなのだそう。
ツアーでは、カマドブリュワリーのみなさんと一緒にクラフトビールの魅力、そして釜戸の魅力を堪能! 釜戸のまちを散策したのち、工場見学へ。銘柄開発のエピソードを聞きながら、エピソードにあった3液種と東濃の味覚との美味しいペアリング探しも楽しんでください。
「吟醸酒」? 「純米酒」? 日本酒の名称の違い
ビール派と同じくらい、日本酒派も多いのでは? 特に、大ナゴヤツアーズでは東海地方のさまざまな酒蔵でツアーを開催していることから、日本酒好きな方々とお会いすることがたくさんあります。
ところで、日本酒のラベルには、吟醸酒・純米酒・醸造酒といった名称が表示がありますよね。この違いを知っていますか?
ざっくり仕分けると… 「吟醸酒」は、精米歩合60%以下の白米を原料に用い、低温で長期間発酵させる「吟醸造り」の製法で造った日本酒。吟醸酒の中でも、精米歩合50%以下のものは「大吟醸酒」と表示されています。
「純米酒」は、米・米こうじ・水を原料にして製造した醸造アルコールを使用しない日本酒。醸造アルコールを使用せず、且つ、吟醸造りをしたものは「純米吟醸酒」と呼ばれます。さらに、その中で「大吟醸酒」にも当てはまるものが「純米大吟醸酒」です。
特定名称酒として各呼称を商品に表示するためには、このほかにも適用条件があるそうです。なんとなくでも違いを知っていると、日本酒を飲むのが楽しくなりますね。
飲み比べて体験! 火入れや熟成による味の違いとは
三河湾の美しい海を見渡せる西尾市西幡豆にある、明治36年創業の造り酒屋 「尊皇蔵元」。三ヶ根山麓の良質な伏流水と愛知県の高級酒米「夢山水」を使用した純米吟醸酒「奥」は、華やかな香りとまろやかで深い味わい、そして”とろみ”が自慢です。
ツアーではまず、大きな酒蔵を見学。その後、蔵内で「奥」4種類を飲み比べて、「生酒」と「火入酒」の味わいの違い、火入酒の熟成期間の違い(新酒、5年、10年)による味わいの変化を堪能します。そのほか、山﨑醸春かすみ、夢吟香DREAM、蒲郡みかんのお酒 はるみの計3種と甘酒3種類もご用意。三河産食材のお弁当と一緒にじっくり味わってください。
4合瓶1本のお土産付きで、大満足のツアーです!
特製麹御膳とともに味わう日本酒は、どんな味?
岐阜県可児市の東、羽崎の山間部に位置する「林酒造」は、明治7年の創業以来長い間、清酒「富輿」の名で地域に古くから親しまれてきました。代表銘柄の「美濃天狗」は、以前の銘柄「緑天狗」の復刻版として、40年ほど前から醸造を始めたもの。
今回のツアーでは12代目林伊兵衛さんのガイドのもと、普段は開放していない蔵の見学と6種類の銘柄を飲み比べを楽しめます。さらには、林酒造の酒粕や糀を使った特製の麹御膳も。できたての豪華なお料理と一緒に飲む日本酒はまた格別です!
木製樽での熟成が重要!? ウイスキーの定義とは
お酒の中でも特に、“大人の嗜み”のようなイメージがあるのがウイスキーです。ウイスキーは蒸留酒のひとつですが、そのほかに、ブランデー、ウォッカ、ジン、ラム、焼酎なども蒸留によって造られます。
では、ウイスキーの定義とは何でしょう? 国によって異なりますが、一般には次の3つの条件によって定義されています。
・穀物が原料である
・糖化、発酵の後に蒸留をおこなっている
・木の樽で貯蔵熟成させている
特に、木の樽で熟成させることが重要で、この熟成によって深い琥珀色とまろやかな香り、深いコクが生まれるのだそうです。熟成年数ほか、樽の木材の種類や大きさによっても味に違いが出るので、飲み比べて自分好みのものを見つけてみたいですね。
意外なマリアージュも? ウイスキーの深淵を覗く!
全国的にも有名な「BAR BARNS」で、ウイスキーの魅力にどっぷり浸れるツアーを開催!
SMWS(THE SCOTCH MALT WHISKY SOCIETY)というウイスキー愛飲家の世界的なコミュニティを知っているでしょうか。これは、銘柄に関わらず美味しいウイスキーを仲間たちと飲みたいという思いが世界に広がって設立されたもの。今回は、SMWSの新商品リリースイベントに合わせて女性限定でツアーを実施します。
SMWSの商品には必ずそのボトルの世界観を表現するタイトルがついています。例えば63.92のボトルには「A SWEET AND TASTY TREAT / 甘くておいしいお菓子」というタイトルが。さて、どんな香りや味が広がっているのでしょう?
10種以上のウイスキー試飲付きで、おつまみとのペアリングも。ウイスキーの名前が隠れているからこそ、純粋のウイスキーやマリアージュを楽しむことができるツアーです。
『名古屋の酒場』著者が案内する“昼飲み”のおすすめ店って?
ここまで、ビール・日本酒・ウイスキーにまつわるツアーをご紹介してきましたが、「とにかく酒場が好き!」という人におすすめなのが、名古屋の酒場はしご酒ツアーです。今回は、今池・千種での開催。
近年、名古屋でも増えつつある“昼飲み”の店。とはいえ1人ではなかなかのれんをくぐりにくい、という人も多いはず。そこで、“みんなで呑めば怖くない!”と昼酒ツアーを敢行! ハードコアタウン・今池でいち早く昼酒を始めた「かっぱの茶の間」、“燗”にこだわった提案でツウをうならせる新・名店「くいぜ」をはしご。
ガイドは、『名古屋の酒場』著者の大竹敏之さんです。酒場談義を肴に、明るいうちから気持ちよく酔っぱらいましょう!
今回は、5月開催のお酒にまつわるツアーをご紹介しました。
ほかにも、直近では4月15日(土)に土岐市の老舗酒蔵「千古乃岩」飲み比べツアーや「恵那山」の蔵元はざま酒造で蔵見学ツアー、4月16日(日)に「女城主」岩村醸造で日本酒アッサンブラージュ体験ツアーを開催します。ぜひチェックしてみてください!
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