見出し画像

性の話、生の話 ③


先日、こんな記事を書きました。

○ 次男に「生まれる前の話を聞いてくる」宿題が出た時のこと



○ 長男から「で、結局赤ちゃんってどうやったら出来るん」と聞かれた時のこと


今日は、直接的には↑この時の話の続き。



もう、こんな風にダイレクトに性の説明をできるチャンスは次いつあるか分からない。
長男小4、次男小2。最近ではお風呂だって兄弟だけで入るようになったし(温泉など公共の場所だと、7歳過ぎると異性の親とは一緒にお風呂に入れないケースも多い)女の子にも、女の子の体にも、関心が出てくる頃だろうし、
「あなた!男なんだから男のことはちゃんと説明してよ!」って夫だけに押し付けてもいられないし‥


何よりいちばん、以前「子どもの性教育、どうしていますか」というテーマのスタエフを聞いていたことが、私を後押しした。

出来るだけ、落ち着いて、
出来るだけ、明るい声で、
何でもないことのように、


「女の人の持ってる赤ちゃんの素は、お腹のここらへんにあって、赤ちゃんの産まれてくる穴がここにあるやんか、
男の人の持ってる赤ちゃんの素は、おちんちんから出てくるのよ。だから、男の人のおちんちんと、女の人のそのところをくっつけないと出来ないんだよ。」

と、言った。


性器、という言い方をしても良かったんだろうけど、普段使わない言葉では、隣で聞いてる次男には意味が分からないかも知れないので、そこは子どもたちがいつも呼んでいる単語を使った。


親が照れずに、と思ってがんばった。



プライベートゾーン、は聞いたことあるやろ、
男子も女子も、そこはほんとに大事な場所やから、だから相手が嫌がってたり、自分が嫌やったりしたら、絶対に、無理やり触るとか、くっつけるとかしたらだめ。
自分が好きでも、相手の子が嫌って言ったら絶対ダメ!
(↑ここは強調。
「自分がされて嫌なことは人にもしない」とだけ伝えると、たまに、「自分はされても嫌じゃないから、相手もきっと大丈夫だろう」ととらえる子がいて、時々長男もそのパターンに当てはまる。人によって嫌と思うことや嫌さ加減は違うということは絶対言っておきたい)

二人とも分かってるのかいないのか、とりあえずふむふむと聞いている。


身体が大きくなってきたら、段々赤ちゃんの素が作られ始めるから、大人になってなくても、結婚してなくても、子ども同士でも赤ちゃんは出来る。中学生で赤ちゃんができる人もいる。
赤ちゃんができたら‥それはお父さん、お母さんになるってこと。でも、赤ちゃんをひとりの人間として育てることはとっても大変だし、何ヶ月もお腹で育てて、産むことだって大変なこと。そして、それは今はまだ女の人しかできへん。
だから、好きーっていう気持ちがあっても、ちゃんとそれは考えなきゃあかんのやで。

がんばって、がんばりすぎて、喋り過ぎてちょっと後半飽きられてしまった。私の悪いクセー!
もう後半は、ちゃんと理解してるのか、そもそも聞いていたのかもちょっと怪しいが。とりあえずママが熱弁を振るってるなーということは伝わった、気がする。



長男の感想、
「そっか。一緒に住んでるだけやったら赤ちゃん出来へんから、何でかなーと思った」
そして彼はいそいそとお風呂場へ。

次男はと言うと、
「オレは分かってたでー。だって前にママと本読んだから」
お兄ちゃんを追いかけてった。
分かってたんかーい。

理解のはやさも、
知りたいと思うタイミングも、
それを聞いてどう受け止めるのかも、
兄弟でさえこれだけ違うのに、一律にこれがベストなんて言えない。親だって分からない。正直これだけ喋っておいて、本当に伝わったのかも自信がない。


シンプルにシンプルに‥と思いつつ、どうしてもこの先のことを思ったらあれもこれも伝えたくなって。
スタエフでも、両親がお互いのことを大事にしてる姿見せてたら、基本的にはきっと大丈夫って話をしていて、ほんとそうだなと思っていたのに。私はまだ子どものことを信用しきれていない。
と言うか、彼らを取り巻く社会状況を信用できてない。心と頭の準備が出来る前に、ネットや何かで激しく誇張された性の情報を目にして、それによって傷ついたり、誰かを傷つけたりすることがあったら嫌だと思った。私の伝えられることだってかなり限定的だとは思うけれど、これから思春期が来て、青年期が来て‥その時までに、ちゃんと手を離せる準備をしておきたいな、と思う。




この後、前回載せたちゃぼはちさんの記事で教えてもらった本を買いに行った。
「赤ちゃんはどこからくるの」
長男に、「あのさー、こないだ言ってた話さー。この本にも分かりやすく載ってるし、他にも体のこととかいろいろ漫画で載ってるから、また読んでみたらー?」と、いつでもどうぞ的な感じでリビングに置いてみたが、その後彼がその本を開いてみた形跡はない。
関心がよそにうつってしまったようだ。それとも私が喋り過ぎたので、もうお腹いっぱいになったのかも知れないし、単にめんどくさかったのかも。

親としては、男の子の体の変化についても分かりやすく書いてあるから、私が教えられなかったことについても読んでくれたらいいのになーとは思うが(せっかくお金出して買ったしね‥)、無理に押し付けるのも違う気がして、そのまんまになっている。



実は、タイミングを同じくして、習い事で顔を合わせるママ友さん(私がそう呼べる数少ない何人かのお母さん)とも、同じ話題になった。
皆、同じ小学4年生の男の子がいる。一人っ子のおうち、上に中学生のお姉ちゃんがいるおうち、そして男兄弟のわが家。性格もさまざま。
暗くなってくるグラウンドの隅っこで、性教育の話からすっかり盛り上がってしまい、上の子は私が教える前に何でか知ってたわーとか、昔は洋画観てたら男女のそう言うシーンあって気まずかったよねーとか、お風呂入る時裸になるのが恥ずかしくなるのはいつからなんやろうねー?なんて話を(習い事が終わるまでの待ち時間)延々としていた。先生騒がしくてすいません。

でもお母さんたちは、みな共通して、自分の体の毎月のサイクルのことを教えることをキッカケにして、子どもに命の源の話を伝えようとしていた。

私も買った本の話をしつつ、遠目にボールを蹴っている子どもたちを眺めてみる。
話を聞く限り、皆まだお風呂上がりすっぽんぽんで飛び出してくる小学生男子。

彼らがいつか、お父さんになる日が来るのか来ないのか、大切な人に出会う日が来るのか来ないのか、それは今のママには分からない。
でもこれはハッキリと分かること、生まれてきてくれて、こんなに大きくなってくれて、ありがとう。


3回にわたる我が家の事情、お読みいただき、ありがとうございました🙇‍♀️


長男の質問を受けて、動揺しかけた私、
何とか冷静を保てたのは、このスタエフを聞いていたおかげかもと思っています。ありがとうございます。


今朝ふと見たら、次男が一生懸命読んでいた。
ルビがふってあるから、小学2年生でも読めます☺️

この記事が参加している募集

子どもの成長記録

この経験に学べ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?