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好きを語る人たち


昨夜、スタエフ(さぼ姉うり坊のふきだすライブ)を聴いてから、まだしばらく夜更かし気分になり、缶ビール片手にnote読んだり日記書いたりしていた。
スタエフ聞くたびに、読みたいnoterさんが増えて、ますます時間が足りなくなる。
(そう言えばグチワンGPでは「思わぬ飛び火で賞」と、なんと映えあるグランプリ頂きました!ありがとうございます🏆受賞の決め手となった?夫はnoteの記事のこと知らないけど🤭)

たまにやってくる、私の夜更かし(チート)ナイト。缶ビールと、時々チューハイ、おつまみ少々。この時を利用して、昼間落ち着いて見れない、ハードディスクに溜まっているテレビ番組や映画の消化をする。今日みたいにスタエフを聞くこともある。
普段早寝なのだが、このスイッチが入ると頭の中興奮してしまい、2時、3時まで無双状態。
二日酔いにはなることはほとんどないが、翌朝、胃袋の調子はおかしい。


今回は、テレビの電源つけたらヤマザキマリ氏の顔が見えたので、映画は後にして何の番組か確かめることに。
「100分de名著スペシャル 100分de石ノ森章太郎」(再放送)だった。

思わず見てしまった。
石ノ森章太郎、恥ずかしながら、名前は知っていても、今までちゃんと作品を読んだことがなかった。知識も、仮面ライダーの原作者であること、マンガ日本の歴史を描いていたということぐらい。世代が違うと言えばそれまでだけれど、手塚治虫や白土三平は何度も読んでいたのにな(父は白土三平の大ファンである)。
絵柄を見ても、最初は手塚治虫との違いが分からなかった。それもそのはず、石ノ森氏は手塚治虫の大ファンで後にはアシスタントも務めていたそうだ。(私以外皆知ってたらごめんなさい。)

それにしても。番組に出ている人たちの、何て楽しそうなこと!目をキラキラと輝かせ、時に身を乗り出しながらそれぞれのイチ推し石ノ森作品を語り合う。
出演者は、伊集院光(タレント)、ヤマザキマリ(漫画家)、夏目房之介(マンガコラムニスト)、名越康文(精神科医)、宇野常寛(評論家)、安部みちこ(NHKアナウンサー)。

夏目氏はまんが評論家として。名越氏は精神科医として。それぞれの専門の強みを十分に駆使しながら、なぜこの人がすごかったのか、どうこの作品がすごかったのかを説明してくれるのだが、まぁこの組み合わせが面白い。皆さんそれぞれの分野で活躍されてる人だけに、言葉に説得力がある。一度も石ノ森章太郎読んだことない私が、夜中の2時27分までテレビに釘付けになった。(トイレに起きてきた夫が「⁈」ってなってた。夜更かしチートナイトの時はこういうことがよくある。)
余談だが夏目房之介さんは夏目漱石のお孫さんだそうだ。

出演者の視点も一つ一つの分析もさることながら、大の大人が、大好きな漫画家のことを熱くなって喋りあってるっていうところが、めちゃめちゃ面白かった。その辺のファミレスや居酒屋で話に花を咲かせてる仲間みたいで。インタビューで登場した漫画家のお二人、竹宮恵子氏も島本和彦氏も、いかに石ノ森氏が素晴らしいかということを実に楽しそうに語っていた。
その場にいる人皆が、お互いのことをリスペクトしてる感じもいい。番組の後半に夏目さんが、平成仮面ライダーについて語る年下の宇野さんに、ぼくはこれは分からないんだ、世代が違うから‥って言いながら、でも、だから聞けて嬉しい!っていう顔してたのがすごく良かった。

スタエフを聞いていて楽しいのも、基本はそれと同じかも知れない。ある人の、好きなモノや好きなコト。自分が知らなかったことでも、その人の言葉や熱が伝わってきて興味を抱く。2人以上のトークなら、お互いのかけ合いのリズムもさることながら、それぞれの持ち味を尊重しているところが聞けると、何だか嬉しくなるし、得した気になれる。興味が何倍にもなる。

好きなものに触れている時の人の顔って、とても素敵だ。
私は何に対しても基本、広く浅くのタイプなので、好きなものについて熱く語る人はカッコいいと思う。
おや。
とすると、日々モンハンが好き過ぎて時に呆れられ、それでも毎日狩りに行き、興味のない私の反応も意に介さず熱く語り続ける長男は‥?
ま、家族にいると時々暑苦しいこともある、さらにそれが我が子だとどっちに転がってくのか若干心配、ってことかな。

それだけ沢山の名作を生み出し、ギネスにまで登録されている人なのに、自分にできないこと、足りないものを日々感じて、葛藤しながら創作をしていたこと、また作品の幾つかは未完のままに終わってしまい、読者に謝罪のメッセージを載せていたことなどが、深く印象に残った。
享年60歳。若い。手塚治虫もまた60でこの世を去っている。身を削って作品を描いていたのだろう。



CMを挟むことなく、過剰なテロップや再現映像もなく100分集中。だから私、NHK好きなんだよなぁ。
勝手にぶっ壊さないでいただきたい。


我が家のボーイズが石ノ森作品に触れるとしたら、何からだろう。
彼らはスーパー戦隊モノシリーズどころか、仮面ライダーも何一つ通ってない。意識して見せなかった訳ではないが、さして興味を抱かなかった。(次男は4歳の頃友だちの家で一度だけ見て、ちょっと怖がってた。)ヘッダーはたまたまもらって家にあったゼロワンの自由帳だけど、普通にお絵描きで使われた。
ただ、ワンピースに限らず漫画は大好きで、ブラックジャックとかも読んでいるから、意外とハマるんじゃないだろうか。

サイボーグ009、レンタルで探してこようかな‥


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