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対策の苦悩。

梅雨でじとっと寒い大山です。雨の日は宿も霧に包まれて窓から入る空気は白い。つまり湿気・・と言うか、もはや水分です。換気換気と言われるので、あちこちあけてるんですけど水を含んだ空気が館内に入り、じとじとしております。

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今現在、大山エリアは安心観光エリアに指定されているので、月に一回のコロナ対策の検査が入ります。そして、旅館組合(私は加盟してませんが情報は共有してます)からこの春に「認証店」の加盟を目指しましょうと連絡もありました。で、ただいまその申請結果待ちの寿庵オーナーです。

認証店制度については県のHPを見てください~。

寿庵は今現在は「協賛店」になっており、そちらのステッカーを張っています。↓↓これね!

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認証店に関してはかなり早い時期から言われていたのですが、ゲストハウス(共有スペースが多くプライベート空間が保ちにくい)ということで、対策のハードルの上がる認証店の取得は難しいと思っていました。でも、正直もうこれ以上何をすればいいのかわからない!というのもあってなんだかテストを受けるような気持ちで4月に申請しました。

で、すっかり忘れかけていた今月6月に入り約2ヶ月待ちでようやく調査員に来ていただけました。鳥取県下、どれだけの宿泊業・飲食店があるか知りませんが、かなりの件数の申請があったと思われます。

さて・・。細かいチェック項目の一つ一つをチェックして館内をくまなく調査。換気扇の型番も調べ換気量まで調査です。2人の調査員で2時間の検査です。先月末は別の感染対策調査で1時間半。

玄関入り口へはあらゆる注意喚起の掲示物を貼るように指示を受けたので、べたべた貼り付ける。観光ポスターしかなかった玄関周りに活字の圧迫感。県からもらった活字だけだと、目に入らないので、手書きで書き直しをしてみました。

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もちろんこれだけじゃなく、玄関ドアにも掲示物。2段構えで掲示あるんだけど、入ってくるお客さんはほとんどその活字を見ないので、結局、口頭でのお願いです。やっぱお客さんは見ないね~(苦笑)。

チェックイン前にも理解してもらうために、HPや予約フォームにも対策について記載。

とりあえず、出来る限りの対策を取る。もう、今はそれしかすることがありません。同業者の中には休業を選んだ人、廃業を選んだ人、でも私は継続を選びました。休業という選択肢もあったのだけど、アフターコロナになっても継続のモチベーションが消え失せそうなので、やはり宿を運営しながらこの危機を乗り越える選択を行いました。

で、先日の検査なんですが、ハードルの高さにちょっと意気消沈。やるべきことが多すぎる。対策をとりながらするには定員を10名以下にする必要がある。正直、唯一収入の見込める週末や連休にマックスでも10人だとすれば、経営もかなり苦しくなります。決して宿の(設備の)クオリティーが上がっているわけじゃないので、値上げも出来ない。悩ましすぎる(涙)。

でも一つ一つ、ガイドラインを見ながらやれることはやってみよう!!グダグダ言ってもはじまらないんで、淡々としていきます。

調査員から

「お客さんに万が一があればどう対処されますか??」

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各部屋にこのように掲示。宿の番号を記載し、何かあればすぐに連絡をしていただくようにご案内です。

その場合、こちらは即保健所へ電話。指示を仰ぐ。休日の緊急時の連絡先も把握。まるで、消防訓練のようなシュミレーションを行い私自身も意識を高めるようにしました。

そして、

「お一人で営業されてますが、ご自分の体調が悪くなった場合はどうされますか??」

お!そんなことは考えていない・・というか考えないようにしていました(汗)。が、そこをズバリ指摘!!

普段であれば「気合い!」というけど、さすがにコロナを前にして気合いとは言えない雰囲気。

「おとなしく休みます・・・(涙)」

正直一人商売、お客さんに迷惑をかけることはできないので、とにかく自分自身の体調管理には気を付けたいって思います。

さて、これだけしても結局は世論の動き。動いていい雰囲気にならない限り対策云々関係なく人は動きません。

そう・・・

こんなにいろいろしてるのに、お客さんが来ない!!

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濃霧の大山エリア。見通しが悪い。まるで私の心を反映しているかのよう・・。先が見えん!(涙)

寿庵のHPはこちらをクリック!


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