随分前からわかってはいたことなのだが。
私の生活環境ではもう「CDが再生できません。」

要するにCDプレイヤーがないのだ。CDプレイヤーはおろかCDを再生できるものが一切ない。

90年代～00年代くらいまでは、CDコンポやCDラジカセのようなオーディオ機器があるのが普通だった。なんならMDもあったしDATもあった。
PCにもDVDマルチドライブがあってCDの再生ができた。PS3まではCDの再生ができた。

2010年代以降くらいからはPCのDVDドライブはなくなり、PS4ではDVDやブルーレイは再生できても音楽CDの再生機能はない。

ここ10年くらいは知り合いのアーティストに「新曲できたから聞いてみてよ！」と意気揚々とサンプルCDを渡された時の「あ、ありがとうございます…」この瞬間の気まずさはない。私にとってはそれはただのキラキラした円盤にすぎない。

先日、ものすごく久しぶりにHMVに行ってみたがほぼジャニーズとK-popのための売り場となっていた。
TSUTAYAもレンタル事業はもう無理なので別業態に変貌しつつある。

正直もう音楽CDを3000円で売るビジネスモデルは限界だと思う。

CDというものも音楽を聴くツールではなくなってしまった。
それこそアーティストのグッズの一つだったり、握手券を入手するための商材だったり、もはや別用途としての存在になっている気がする。