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AI時代に営業職が生き残る理由

こんにちは。だいすけです。
今日のテーマは「AI時代に営業職が生き残る理由」です。
AIの発展が著しい現在、多くの人たちが、AI時代にどんな仕事が残るのだろうかと考えています。
すでに一部の業務がAIによって置き換わり、自分の仕事は大丈夫なのかと思われている方も多いと思います。
そこで今日は、AI時代に残る仕事を考察していこうと思います。

AIにできること

まず、AIにできることを考えていきます。
詳しいAIの仕組みなどは、こちらの記事をご覧ください。

AIは、大量のデータを分析し、その中で法則性を見つけ、未知の問題を予測する能力が高いです。
つまり、AIには分析と予測の2つの能力が備わっています。
そして、AIは画像AI、音声AI、言語AI、ゲームAIの4つに分かれています。
これらを組み合わせると、非常に多くの業務をAIがこなすことができると思います。
これを現実世界に落とし込むと、どんな仕事になるでしょうか。
例えば議事録などの資料作成。
音声AIと言語AIを組み合わせれば、資料作成に多くの人的資源を投入しなくてもよくなります。
それからホテルなどの受付。
画像AIと音声AIを組み合わせれば、ホテルなどは顔パスでお客さんを通すことができます。
このように、AIで実装が可能となる業務はけっこう存在します。
ここで注目すべきことが、「創造性」や「コミュニケーション力」といった能力も、AIによって可能となります。
これらは、人間にしかできないことだと言われてきました。
しかし、それは誤解です。
実際、画像生成AIがイラストレーターの職を奪い始めているとのニュースも報道されています。
また、言語AIの発達により、コミュニケーション能力もAIが可能となっています。
つまり、教師、医師、コンサル、弁護士といった頭脳労働者、占い師、心理カウンセラーといったコミュニケーションを必要とする仕事、アーティストやエンタメなどの創造性を必要とする仕事は、AIの支配下にあります。
創造やコミュニケーションを含む、あらゆる頭脳労働が、AIによって取って代わられる世界線が見えてくるのです。

AIにできないこと

では逆に、AIにできないことは何でしょうか。
それは、「緊急性の業務」と「責任をとること」です。
前述のとおり、将来は、あらゆる頭脳労働がAIに取って代わられます。
しかし、どうしてもAIにできないことがあります。
まずは、緊急性の業務です。
例えば救急救命士。
この方たちは、患者さんの救命の最後の砦と呼ばれるぐらい、とても緊急性の高い業務を日々こなしています。
一瞬の判断が生死を分けると言われるほど、非常に判断力が試される仕事です。
仮にこの仕事が機械に置き換わると、どうなるでしょうか?
おそらく、多くのエラーが出るでしょう。
なぜなら、AIは、事前に学習したデータによってのみ動作するため、その場その場の柔軟な判断は得意ではありません。
Amazonの倉庫のような、搬送だけを任されるロボットは可能でも、緊急対応を可能とするロボットは作ることがとても難しいです。
そのため、緊急性を要する仕事は、人間の手に託されます。
次に、「責任をとること」です。
これは、この記事の本題である、「なぜ営業職が残るのか」という問いに直結します。
この世の仕事は、業務と責任で成り立っています。
仕事とは、ただ単純にタスクをこなすだけでなく、それを完了する責任が伴います。
これを担う仕事は、どんな時代でも残ります。
例えば保育士。
この仕事は、園児を教育するという業務がある一方、園児を守るという責任がとても高い仕事です。
責任を取れる人は人間しかいません。
仮に、技術的に保育士ロボットが可能だとしましょう。(近い将来、可能になる日は訪れます)
しかし、では誰がロボットに自分の子供を預けたいと思うでしょうか。
自分の子供に何かあったとき、だれが責任を取るのでしょうか。
仮にIT企業の人が責任を取ったとして、それで保護者は納得がいくでしょうか。
おそらく、少なくとも日本の文化では、これは不可能でしょう。
責任という面を考えると、このような責任が高い仕事は、AIに取って代わられることは考えにくいです。

仕事ではなく業務で考える

以上が、AIの視点から見た、生き残る仕事となくなる仕事です。
また、この議論をするうえで大事なのが、仕事ではなく業務で考えることです。
仕事とは、業務と責任で成り立っています。
業務はAIが可能とするでしょう。
しかし、責任は人間しかとることができません。

そのため、AIによって技術的に可能だからすべての仕事がなくなるという論は少し大げさです。
実際には、一部の業務がAIによって成り立ちます。
そして残った責任性が高いタスクが、人間の手に残ります。
仕事=業務となっている方々は、これからちょっと危険な気がしますが、仕事にある程度責任が発生している限り、AIが完全に仕事を取る未来は想像することができません。

営業職が生き残る理由

以上のことを踏まえて、改めて本題を結論づけます。
なぜ、AI時代に営業職が生き残るのでしょうか、
それは、営業職は責任を背負う仕事だからです。
決して、コミュニケーション力が必要だからではありません。

前述のとおり、あらゆる頭脳的タスクはAIによって補完可能になります。
業務がAIに置き換わるのです。
しかし、責任をとることはAIには不可能です。
営業職は、取引先の会社に対して大きな責任を背負います。
取引先の社長は、何かエラーが起こったとき、営業マンをたたくことができます。
これが責任であり、AIにとられない理由です。
保育士の例でもそうでしたが、人間は、ロボットをたたくよりも人間をたたきたいと思う生き物です。
仮にロボットがエラーを起こしたとしても、誰をたたけばいいのでしょう?
たたく相手がいなければ、ものすごく胸糞が悪い。
しかし、たたく相手が人間ならば、ある程度の攻撃ができて、とてもスッキリします。
責任を負う、つまり攻撃する相手がいるという状態は、人間にとって重要です。
そのため、責任を負う仕事はいつまでも残り続けるのです。

さいごに

この記事では、AI時代に残る仕事を考察してきました。
AIは、あらゆる頭脳労働を可能にします。
その一方、責任をとることはできません。
仕事は業務と責任で成り立っており、これをごちゃ混ぜにして議論してはいけません。
AIが可能とするのは業務であって責任ではありません。
よって、責任という面で、人間の優位性を出し、AIと共存していくことが求められています。

私の記事は、主に技術の進化や産業革命、AIの進化、人類の未来など、IT系の人間が暇つぶしに考えていそうなことをまとめていきます。
極力、エビデンスをもとに話しますが、一方で、完全に空想の世界を書くことがあるかもしれません。
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