サンフランシスコのシードスタートアップ面接記

僕はアメリカのサンフランシスコでソフトウェアエンジニアとして働いています。2回目の転職となる今回の転職では、シードステージのスタートアップに絞り転職活動をしていました。Googleなどの面接体験記はたまに目にしますが、シードステージのスタートアップ面接体験記はあまり見ない気がするので書いてみることにしました。


背景


日本の大学院を卒業し、アメリカでソフトウェアエンジニアとして働きはじめてから7年目になります。最初の3年はGoogleで、その後の3年は bolt.com という決済系のスタートアップ(シリーズAのときに入社しシリーズCのときに退社)で働きました。前職ではマネージャをやっていた時期もあるものの、基本的にはIC (Indivisual Contributer)として働いており、今回の転職でもシニアエンジニアとして転職活動をしていました。

ちなみに前回の就職活動についてはブログに昔書きました。今思い返すと、新卒三年目でややキャリア変更も入った前回の就職活動ではコーディング面接の比重がかなり多かったのに対し、シニアエンジニアとしての転職活動になる今回はもうちょっと抽象度の高い、アーキテクチャぽい面接が多かった気がします。また、ありがたいことに前回よりもシード期のスタートアップからの食いつきが良かった気がします。

転職活動にあたり何が自分はしたいのか、みたいなことを改めて考えたところ、小さい会社で尊敬できる同僚と裁量を持って働くのが自分は楽しい、ということと、前職で経験したみたいな急成長スタートアップの中にいたいなと考えていました。どうせスタートアップで働くならいっそ自分で起業してみるということも考えてはみたのですが、いまいち踏ん切りがつかず、結局なるべく初期のスタートアップを探そうという方向に落ち着きました。前職のBoltに入ったとき自分は4人目のエンジニアだったので、それよりも初期ということで、CTOの次の一人目、あるいは二人目のエンジニアを募集してるような企業を中心に話していました。

以下は自分が実際に面接した会社について実際の会社名や面接内容(覚えている範囲で)を書いていこうと思います。インターネットに公開するにはやや忍びない内容もあるので有料記事にしてみました。


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