アダプトゲンハーブとして有名なエゾウコギ
アダプトゲンとはストレスに対する適応力を高め、生体を守る働きのこと
エゾウコギはなんと、神経系内分泌系免疫系を介し、体全体に働きかけて心身のストレスへの対処や適応をサポートする。という超優秀な効能をもっている。

エゾウコギは、北海道やロシア、中国などの寒冷地に生育するウコギ科の落葉低木。
学名　Eleutherococcus senticosus
科名　ウコギ科
使用部位　根　茎
主要成分　リグナン類　クマリン誘導体　サポニン類　多糖類

中国では2000年もの間「気」を補う植物として利用されてきたが、化学的に成分が検証されるようになったのは２０世紀以降。旧ソ連において、1960年代に研究がすすめられて、エゾウコギに含まれる成分の作用が明らかになった。

エゾウコギの作用

抗ストレス
→主要成分のリグナン類（エレウテロシドE）に痛みやストレスを抑える作用をもつβ-エンドルフィンの分泌を促す働きがある。

疲労回復　滋養強壮
→エレウテロシドEには体内の巡りをよくして、老廃物や毒素の排出を助ける働き、乱れた自律神経を整える働きがある。

運動能力の向上
→運動による疲労やストレスが速やかに軽減されるので、持久力や集中力の維持が可能になる。スポーツの記録の向上やトレーニング効果の向上につながる。

免疫力の強化
→β-エンドルフィンには、免疫細胞を活性化させる働きもある。

女性特有の症状の改善
→主成分のクマリン誘導体（イソフラキシジン）やリグナン類（エレウテロシドB）には、血行を促進し体を温める作用がある。血行不良や冷えからくる肩こりや腰痛、むくみ、肌荒れ、月経痛などの予防や改善につながる。

そんなわけで、エゾウコギは医療の分野でも美容の分野でも大活躍。
ストレスケアだけでなく、アスリートにも、免疫力アップにも。
ありとあらゆる人にとって有効なハーブ。

ハーブティとして飲んだり、チンキやサプリ、薬用酒などで摂取することができる。
ハーブティだと「シベリアンジンセン」という名前で売られていることも多い。特にクセのない味なので飲みやすい。ブレンドしてもオッケー。