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社会人半年のわたしへ

お疲れさまです。
わたしです。

社会人になって半年経ったあなたは、いま絶賛休職中ですね。
元気どころか死にむかってずんずん進もうとしていましたね。
人より半年遅れて社会人になって、あっさりと社会人のレールから外れてしまいましたね。

そこから一年近く経ちましたが、まだ生きています。社会とは社会人だったころの半分くらいの深さの付き合い方をしていて、なんとか明日を迎えられるくらいの日銭稼ぎをしています。

中途半端に地頭が良くて、言われたことはなんとなく形にしてしまうことから、仕事ができそうという謎の見られ方に耐えきれず、心がすっかり潰れてしまいましたね。

もともと強い心の持ち主ではなかったのを、顔に出さないことで隠していましたが、今はそれがすっかりできなくなりました。
良くも悪くも全てが顔に出るので、感情豊かな人に見られています。

それと、ストレスへの耐性がほぼ無くなってしまいました。少しでも自分にとってマイナスだったり、気分が乗らないと動けなくなってしまいます。これは稼ぎに直接響くので、少しずつ治るというか、また耐性がついていくといいなと思います。

でも、心が潰れる前も、潰れた後も、あなたの周りの人に恵まれる才能はそのままです。
理解のある人々に囲まれて、あなたはあなたのペースで生きていけるようにと、かなりの気遣いをしてもらっています。

あなたがどれだけ今の職場を休んでも、体調が復活してくる午後から出勤しても、心から感謝してくれる人がいます。
無理しないでね、来れるときに来てねと気遣ってくれる人がいます。
仕事はあなたによく合っているので、この調子で続けていければいいなと思っています。

あなたの心が潰れる前と潰れた後ではものごとの感じ方もとらえ方も見え方も、いろいろと変わってしまったように思います。

潰れてしまったものはもう二度と戻りません。でも潰れた原因を恨む気持ちがないことをわたしはよく知っています。

ほかの人と同じようにできないことが悔しくて何度も泣いたことを覚えています。ひとりで夜暗い部屋にいるときの絶望感と人生をここで終えてしまおうと決意したことを覚えています。

どうやって死のうか、それだけを考えていたあなたですが、それでもあなたはゆっくりと時間をかけて社会とまた向き合おうとしています。

(半年だけではありますが)社会人だったころに比べれば、できないこと、苦手になったものが圧倒的に増えました。
だけど、それと同時に自分のことがよくわかるようになりました。
無理をしないこと、自分のことを中心に考えて生きていくことを覚えました。
そして、自分がどういう状態なのか、周りの人に伝えて理解してもらえるようになりました。

あなたにはあなたのペースがあります。それは周りの人とは少しずれています。それでもそんなあなたを必要とする社会があって、あなたはそれに応えようとしています。
無理をせずとも社会と関わりを持てるということを知ったあなたが、また社会と向き合おうとしていることにわたしは安心しています。

平成も残り一週間を切りました。
令和でのあなたの生活が、「いろいろあったけど、悪くなかったな」と思えるようなものになることを祈っています。
また、平成を振り返ることがあれば、「あのときああいう経験をしたから、いまのわたしがいるのだな」と納得できれば幸いです。

それでは、どうぞご自愛ください。
これからますます東京は暑くなります。
体調を崩すと思いますので、はずみで死なないようにお気をつけくださいませ。

見つけてくれてありがとうございます またどこかで会いましょう