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日記:ゆで卵だと言ってくれ

「うわぇ!孵化してる!」とんでもなく嫌な瞬間だった。ひきつる顔。表情を戻す事も出来ないまま中を覗く(なぜああいう時、中を覗く事を選択するのか)。卵を2個、冷蔵庫から取り出した。コロナの影響でいつも買ってる白い卵がなかったので、赤茶色の表面の卵を使う。卵を落とす小さなボールを用意する。1個目の卵を手に持ち、シンクの角にぶつける。鈍い音と手に伝わる違和感。黄身と白身が出てこない。チラッと見えた白いゼリー状のなにか。ゆで卵だった。料理をほとんどしない姉さんが作ったゆで卵(のちに何で作ったのって聞いたら「うーん、よく分からん」と言われる)をそのまま冷蔵庫の卵コーナーに戻していた。僕は姉さんが料理することを想定してないし、いつも買ってる卵じゃないから、とんでもないことが起きたと勘違いした。ああ勘違いで良かった。卵2個分のチーズオムレツを作って食べた。

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