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オンラインフィットネスの海外事例

私は現在、デジタルを活用して健康寿命を伸ばす活動を行っている。そこで、オンラインフィットネスの海外事例をまとめたい。

売上が大きいスタートアップをリサーチすると、中国のKeepとアメリカのPelotonが目立つ。

Keep

Keepは中国を代表するオンラインフィットネススタートアップだ。中国では、健康意識がここ数年で大きく高まっている。フィットネスジムも数年前に比べて出店数が大幅に増えている。また、中国政府主導でフィットネスファンドも設立され、5億人のフィットネス参加を国家レベルで目指しているとのこと。公園では、高齢者が太極拳等のレッスンがなされたり、健康器具が多く設置されている。フィットネスジムに通うのは主にミレニアム世代で、ジム通いが一種のステータスになっているらしい。

Keepは、そんなフィットネス市場が急拡大する中国で、大きな波に乗りユニコーンに仲間入りしている。Keepは、短時間のエクササイズ動画やライブを発信しており、忙しいユーザーに人気なようだ。また、オンラインに留まらず、KeepLandというオフラインのジムも開いたり、ウェアの販売も行っている。一番の特徴は、運動をしたことを仲間に共有する機能で、仲間と一緒に運動できることを重視して作られている。そんなKeepの2022年の売り上げは420億円らしい。

Keepは、ソフトバンクから出資を受け、アメリカ等の海外にも進出したが、赤字が長引いたことにより撤退したとのことだ。赤字が長引いた理由としては、アメリカでは既にフィットネスサービスが充実していたことが挙げられるが実際のところは不透明だ。中国はマーケットが大きいため、国内のニーズをとることに専念したのかもしれない。

Peloton


Pelotonは、比較的有名なスタートアップだ。画面がついたランニングマシンやサイクリングマシンで家でも楽しく運動できる。はじめにマシンを購入し、その後は毎日更新される動画やライブをサブスクリプションで楽しむため、オンラインフィットネスとD2Cブランドの2つの側面を持つ。現在私は、高齢者のフィットネスサービスを開発しているが、ゲーム的に楽しめるのは、モチベーション維持が難しいシニアにとっても良いと感じた。

モチベーション維持がしやすい点で共通している


私たちは、運動の継続が困難な高齢の方々に運動をしてもらうことで、認知症や脳血管疾患、転倒骨折、骨粗鬆症等の予防ができるサービスを目指している。そのため、モチベーション管理が重要な機能だ。上のKeepやPelotonは、どちらもそれが上手だと感じた。Keepでは、仲間と一緒に取り組むこと、Pelotonでは、元から気持ちが良いサイクリングというフォーマットで、みんなと一緒に楽しんだり、有名なインストラクターの講座を受けたりできる。

日本では、フィットネス参加率が3〜4%と言われているが、高齢の人がフィットネスに参加することは物凄く社会にインパクトを与えると考えている。

そのためには、コミュニティやゲーミフィケーションを活用して、フィットネスを浸透させなければならないと痛感した。

最後まで読んでくださりありがとうございました。

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