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横浜市連続強盗強姦事件公判傍聴記・2023年5月25日(被告人:赤間靖浩)

2023年5月25日
横浜地裁第五刑事部合議係
101号法廷
事件番号:令和4年(わ)第803号等
罪名:住居侵入、強盗・強制性交等、強盗強姦、強盗強姦未遂、窃盗
被告人:赤間靖浩
裁判長:中山大行
書記官:舘三香子、清水洋

<法廷の風景>

赤間靖浩被告人の、第四回公判である。
この日、私は午前には用事があり、午後から傍聴した。
午前は、9時50分から11時40分ぐらいまで行われており、情状関係の被告人質問と、被害者の意見陳述を行ったらしい。午後は、論告弁論の予定であり、15時より開廷した。私はそこから傍聴した。
被害者参加代理人の弁護士は、五人がずらりと検察官の後ろに並んで座っている。髪の短い青年、短髪の中年男性、ショートカットの中年女性、眼鏡をかけた初老の女性、髪をセミロングにした中年女性、という顔ぶれであった。この五人をそろえるために、わざわざ大法廷を使ったのであろうか。
弁護人は、是迄と同じく、黒田と岡本の二人。机の上には、論告要旨らしきものが置かれていた。
検察官は、ウェーブがかった長い髪の中年女性である、フクシマ検察官。茶髪ロングの若い女性であるタニモト検察官。眼鏡をかけた青年の三人である。
被告人である赤間靖浩は、やや硬い表情で、下を向いて入廷した。年齢以上に高齢に見えるが、どこか神経質で偏屈そうな印象を与える。前頭部から頭頂部にかけ、禿げあがっており、頭の周りに残った髪と、眉毛は白いものが目立った。固太りではないが、がっしりした体格であり、中背。肌の色はやや白くなくなっていた。黒を基調とした、細い白いラインが入っているジャージを着ている。座ってからは、机上の黄色いメモと、論告要旨らしきものに、目を通している。
裁判長は、眼鏡をかけた初老の男性。裁判官は、中年女性と、茶髪をセミロングにしている若い女性。裁判官とともに、裁判員たちが入廷する。
傍聴人は20数人であり、大法廷にした割には、拍子抜けするほど少なかった。
15時になり、午後の公判が開廷する。午後は、検察側と弁護側双方が意見を述べる。まず、タニモト検察官が立ち、張りのある声で論告を行う。

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